富田林市の人口減少はどれくらい?美容室経営者が統計から考えた地域商売の未来
先日、ふと気になりました。
「富田林って、今どれくらい人口が減っているんやろ?」
僕は富田林で長く美容室を経営しています。普段の仕事では人口を意識することはあまりありません。ありがたいことにお客様にも来ていただいていますし、街を走っていても、スーパーや駅に行っても、急に人がいなくなったようには感じません。
でも経営をしていると、5年後、10年後のことを考えます。
「この街の人口は、これからどうなるんやろ?」
そう思い、改めて富田林市の人口を調べてみました。
すると、想像以上に人口減少が進んでいました。
富田林市の公式統計によると、2024年3月末の人口は106,580人。2025年3月末には105,243人になっています。
1年間で1,337人の減少です。割合にすると約1.25%、1か月平均では約111人ずつ減っている計算です。富田林市の3月末人口統計でも、近年継続して人口が減っていることが確認できます。(富田林市公式サイト)
さらに長期で見ると、富田林市の人口は2002年の126,400人がピークでした。2025年3月末は105,243人なので、ピークからすでに2万1,000人以上減っています。
現在の高齢化率は約32%。市の資料でも、20代・30代の若い世代の転出超過が課題とされています。(富田林市公式サイト)
この数字を見て、正直少し考え込みました。
富田林でお店や会社を経営している人なら、同じような不安を感じることもあるのではないでしょうか。
飲食店、美容室、小売店、サービス業など、商売はそこに住む人がいて成り立つ部分があります。人口が減れば、お客様になる可能性のある人も減ります。
さらに働く世代が減ると、
「お客様が減る」
だけでなく、
「働いてくれる人が見つからない」
という問題も出てきます。
実際、美容業界でも求人は大きな課題です。
「このまま人口が減り続けたら、富田林で商売を続けていけるんやろか?」
そう心配するのは自然なことだと思います。
では、富田林の人口がこれから増える可能性はあるのでしょうか。
富田林市の人口シミュレーションでは、基本的な推計で2030年の人口は97,619人。10万人を割る予測です。
一方、2025年以降に出生率が上昇し、転入と転出が均衡して人口流出が止まるという、かなり条件の良いケースでも、2030年は102,733人とされています。
つまり、出生率が改善し、若い人の流出が止まっても、すぐに人口増加へ転じるわけではないということです。
もちろん、これは2020年を基準にしたシミュレーションで、未来を正確に当てるものではありません。実際、2025年の実人口105,243人と推計値にも差があります。
ただ、市自身も「人口の長期的な減少傾向は変わらない」としています。(富田林市公式サイト)
そう考えると、
「富田林の人口が再びどんどん増えることを期待して商売する」
という考え方は、少し現実的ではないのかもしれません。
でも、人口が減るからといって、
「富田林ではもう商売ができない」
ということでもありません。
富田林市も何もしていないわけではなく、金剛地区では人口減少や少子高齢化を課題として、金剛中央公園の再整備、公共施設の再編、金剛駅周辺のまちづくりなどが進められています。
その中で「若者・子育て世代の定住促進」が目標に掲げられています。(富田林市公式サイト)
2026年にも金剛駅周辺では、若者や子育て世代、多世代が参加するまちづくりが続けられています。(富田林市公式サイト)
ここは僕は金剛地区で事業を行っていて市政と市民の望むことがズレていると感じております。
ただ街全体の人口が減っていても、一部の地域では世代交代が起きたり、新しい若い家族が入ってきたりする可能性はあります。
そして商売の視点で考えると、人口が12万人から10万人になったからといって、すべてのお店の売上が同じ割合で減るわけではありません。
これからは、選ばれる店と選ばれなくなる店の差が、さらに大きくなるのだと思います。
人口が増えている時代なら、新しいお客様も自然に増えたかもしれません。
でも人口が減る時代は、
「近いから行く」
だけではなく、
「あのお店に行きたい」
と思ってもらえる理由が必要です。
これは美容室だけでなく、飲食店、病院、小売店など、地域で商売をする人すべてに関係する話だと思います。
僕自身、今回人口を調べて不安がなくなったわけではありません。むしろ、富田林の人口減少が想像以上にはっきりしていることを知りました。
でも、
「人口が減るからダメや」
と考えて終わるのも違うと思っています。
人口が減る。高齢化する。若い世代が少なくなる。
これは自分たちでは簡単に変えられない大きな流れです。
だからこそ商売をする側は、
「誰に必要とされる店になるのか」
「この店じゃないと、と思ってもらえるものは何か」
「富田林だけでなく、周辺地域からも来てもらえる店になれるか」
を、これまで以上に考えなければならない時代なのだと思います。
今回調べた数字をまとめると、
・2024年3月末:106,580人
・2025年3月末:105,243人
・1年間で1,337人減少
・2002年のピーク126,400人から2万1,000人以上減少
という結果でした。(富田林市公式サイト)
これは、富田林で商売をしている僕たちにとって無関係ではありません。
でも僕は、
「人口が減る街だから商売ができない」
ではなく、
「人口が減る街だからこそ、どんな店が残るのかが問われる」
と考えています。
富田林で商売をしている皆さんは、この人口減少をどう感じていますか?
「そんなに減ってるん?」
と思う人もいれば、
「やっぱりな」
と思う人もいるかもしれません。
僕自身も、きちんと数字を調べるまで、ここまで減っているとは知りませんでした。
これから富田林という街がどう変わっていくのか。そして、その中で自分たちの商売をどう変えていくのか。
怖がるだけではなく、数字を見ながら考えていかなあかんな。
今回調べてみて、そんなことを強く感じました。




