英雄と称えられるインド人パイロットについて友人が語る | KGGのブログ

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https://www.bbc.com/news/articles/cq33k36yp01no

 

「彼から勇気を教わった」――英雄と称えられるインド人パイロット、友人が語る

2026年10月1日 12:00 GMT

スーティク・ビスワス

インド特派員

 

 

 機長ダラフ・ゴサリアは、旧友のスミット・マッチャールルに起きた出来事を最初に耳にした際、とっさにこう感じたという。

 

 「鳥肌が立った。」

 

 二人の付き合いは、20歳くらいの頃にまで遡る。当時、彼らはムンバイ郊外のガトコパールで近所に住んでおり、ニュージーランドでパイロットとしての訓練を共に始めた仲だった。

 

 マッチャールはゴサリアの先輩にあたる。その後、二人はスパイスジェット(SpiceJet)で同僚として6年間ボーイング737を操縦したが、やがてそれぞれのキャリアは異なる道を歩むことになった。マッチャールはドバイへ移り、2022年にフライドバイ(Flydubai)に入社。一方、ゴサリアはエア・インド(Air India)でボーイング777のパイロットとなった。

 

 「メッセージのやり取りは続けていた」とゴサリアは語る。「担当する路線によっては、WhatsAppや電話で目的地や家族のことについて話し合ったりしていた。」

 

 時には、空の上で遭遇することさえあった。2024年、ゴサリアがドバイの空域を通過してロンドンへ向かっていた際、無線からマッチャールの声が聞こえてきたのだ。マッチャールはムンバイへ向かう便を操縦していた。

 

 「お互いに挨拶を交わした」と彼は当時を振り返る。

 

 水曜日、マッチャールはドバイ発テルアビブ行きのフライドバイ便で機長を務めていたが、コックピット内で別のパイロットに襲われ、刺されるという事件に見舞われた。搭乗していたボーイング737 Max機はサウジアラビア北西部のタブークへ緊急着陸し、マッチャールは病院へ搬送された。

 

 リヤドのインド大使館によると、彼の容体は安定しているという。

 

 イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフはマッチャールを「真の英雄」と称え、彼が174人の命を救い、「壊滅的な空中惨事」を防いだと述べた。

 

 しかしゴサリアにとって、この異例の事件の当事者である彼は、今も変わらず「スミット・マック」(友人や同僚から親しまれた愛称)であり、「極めて優秀な人物」なのだ。 「社交的で、陽気な人柄だった。本当に陽気な人だった」と彼は付け加える。

 

 二人はミラノやバンコクといった都市での滞在中に顔を合わせたり、ムンバイに戻った際にはテニスボールを使ったクリケットに興じたりしていた。マッチャールは後輩パイロットの指導にもあたり、新人教育や自身の経験の伝承にも尽力していた。

 

 「彼は非常に規律を重んじるパイロットだった」とゴサリアは語る。

 

 その規律は長年の訓練によって培われたものであり、そこには民間航空へ転身した元インド空軍パイロットによる指導も含まれていた。

 

 「そうした訓練によって、集中力や規律、そして身体的な操作能力(モーター・スキル)への意識が高まるのだ」とゴサリアは言う。

 

 訓練の一環として、パイロットの間で「チェア・フライング」と呼ばれるものがある。これは椅子に座った状態で緊急時の手順をリハーサルするもので、頭の中で一連の動作をシミュレーションし、コックピット内のスイッチや操作レバーがあるべき位置へ実際に手を動かしてみるというものである。

 

 その狙いは、何らかのトラブルが発生し、考える時間があまりない状況でも、それらの動作を本能的に行えるようにすることにある。

 

 マッチャールには、そうした対応の糧となる豊富な経験があった。彼のLinkedInのプロフィールによれば、総飛行時間は9,750時間を超え、そのうち機長としての飛行時間は6,400時間以上に及ぶ。

 

 ゴサリアによれば、水曜日に起きた事態の正確な経緯は、機体のフライトデータやコックピット内の録音記録から明らかになるだろう。しかし、コックピット内で何が起きたにせよ、マッチャールは極度のプレッシャーの中で決断を迫られていたはずだと同氏は指摘する。

 

 「彼に何が起き、彼がどう行動したか――彼はそのフライトの機長だった」とゴサリアは言う。

 

 パイロットには、エンジン故障や火災、あるいは機内の減圧といった事態に対する手順が定められている。しかし、コックピット内で誰かが力ずくで制圧しようとしてくる事態に対しては、一般的なチェックリストなど存在しない。

 

 そして、そのような状況でこそ「勇気」が重要になるとゴサリアは語る。

 

 「勇気がどれほど大きな役割を果たすか? それは非常に大きなものだ」と彼は言う。「これは命に関わる脅威だったのだから。」

 

 そして、この事件が彼にこれほど深い衝撃を与えた理由を最もよく表していると思われる思いが、口にされる。

 

 「スミットは私たちに勇気を教えてくれた。今や、もし同じようなことが起きたら、私たちも同じように行動するだろう。」

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仮訳終わり