家族５人ドイツ移住生活

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11Sep
- 想像以上に美しかった花の都パリ。
  ストレスフリーな子連れの旅。フランスの高速道路。1日目から雲行き怪しいパリ観光。気を取り直してエッフェル塔へ。つづきです。エッフェル塔を見た瞬間に次男のトイレ事件の疲れが一気に吹っ飛んだ。エッフェル塔は想像していたよりも遥かに素晴らしかった。涙が出そうなほど感動した。花の都パリ。よく耳にするけど。パリってそんなに華やかで美しい都市なの？？大袈裟でしょう？？なんて実は思ってた私。無知だった。パリで過ごした4日間。私はパリの想像を超えた美しさに魅了され続けた。初めの3日間は自由に乗り降りできる乗車券とグーグルマップをフル活用しつつ。ひたすら歩いて観光地巡りをした。・　エッフェル塔・　セリーヌ川・　イエナ橋・　コンコルド広場・　チュイルリー公園・　ルーブル美術館・　ノートルダム寺院・　オペラ座・　凱旋門・　シャンゼリゼ通り・　モンマルトルそして乗車券の有効期限の切れた4日目は車でベルサイユ宮殿へ。おとぎ話のような世界。ため息がでるほど全てが素晴らしく美しかった。パリ観光で歩いた距離は1日平均15キロ。文句の一つも言わずに猛暑の中ひたすら歩いて日焼けで真っ黒になった子供たち3人。長男10歳。長女8歳。次男6歳。さすが！！！お見事！！！そして最終日。お世話になったフランス人の友達と近いうちに再会する約束をした後、私たちは久しぶりに車に乗り込んだ。パリから車で4時間の所にある美の都ナンシーへ。街の中を少し歩いて回った後、再び車に乗り込み。6時間半後。。。我が家に無事に到着したのでした。すっかりパリに魅了された私たち家族5人。トロカデロ広場で黒人のお兄さんからキーホルダーとセットで買ったエッフェル塔の置物を眺めつつ。またパリに行きたいね。そんな話をする日々が今でも続いている。
09Sep
- 気を取り直してエッフェル塔へ。
  次男のトイレ事件から始まったパリ観光1日目。エッフェル塔に行くはずが。薬局の前で次男の膝に絆創膏をペタペタ貼る私。もうすでにクタクタ状態。家に帰りたいよぉ。あんなにパリ観光を楽しみにしていた長男と長女が言い出した。モチベーション急降下。このままではまずいぞ！気を取り直してエッフェル塔を目指そう！昨夜フランス人の友達がエッフェル塔を一番きれいに見える絶景スポットはトロカデロ広場と教えてもらった私たちは、オペラ座の前を通りあの改装工事中のトイレのないオーベール駅へ戻った。トロカデロ駅に無事到着。子供たち3人は元気いっぱい階段を駆け上る。そんな彼らの姿を眺めつつゆっくりめに階段を上るまだ少し疲れ気味の旦那と私。そして。子供たちの興奮した声が聞こえた。わぁーーーーーーーーーーい！！！！！すごぉーーーーーーーーーーい！！！！！エッフェル塔だぁーーーーーーーーーー！！！！！少し遅れて階段を上り終えた私たちの目の前にエッフェル塔が姿を現した！！！！！素晴らしい。感動のあまり鳥肌が立って泣きそうになった私。本当に来てよかった。その後。。。エッフェル塔のキーホルダーなどお土産を売り歩いている若い黒人のお兄さんに声をかけられた私たち。見事お兄さんのマジックにかかりました。。。さよなら、10ユーロ。。。子供たちはエッフェル塔のキーホルダーに大喜びしているし。お兄さん何枚もエッフェル塔の前で私たちの写真撮ってくれたし。結果オーライ。つづく。
27Aug
- 1日目から雲行きが怪しいパリ観光。
  昨夜深夜遅くまで続いた宴会。でももちろん早朝起床。眠いなんて言っていられない。今日はパリ観光1日目。まずは張り切って家族5人最寄りの駅へ向かう。徒歩15分。私たちの旅行中の強い味方はグーグルマップ。今回もフル活用。そして駅に到着。旅行中は基本公共交通機関のみを利用する私たちがまず駅で初めにすること。それは何度でも乗り降りできる切符を購入。今回は有効期限3日間。大人2人、子供3人。合計金額は90ユーロ。電車に乗り込み旦那と私は電車の中に貼ってある路線図を見ながら乗り換えする駅を確認していた矢先。次男がトイレに行きたいといきなり言い出した。えっ？電車の中にトイレないよ。どうしよう。。。とりあえず乗り換えするオーベール駅まで我慢させる。駅にやっと着いた。トイレを探し始める。運悪くオーベール駅は改装工事中でトイレがないらしい。もう我慢できないとジタバタ泣き出す次男。我慢の限界間近。駅の出口がどこかすら分からないそんな私たち。どうしよう。。。私はもうすでにお手上げ状態。それでもグーグルマップを片手にトイレがありそうな場所を探す旦那。ストレスMAX。ようやく大きな百貨店を発見。運よくちょうどその時、開店時間ぴったり9時半。家族5人トイレへ向かってダッシュ。次男も泣きながらも最後の力を振り絞ってエスカレーターを急ぎ足で駆け上がったその瞬間。大転倒。ひざ出血。その瞬間を目撃した近くにいたお客さんのおばさんたちも一緒にパニック。Ooh La La！の大合唱が始まってしまった。残念ながら転んだ瞬間にほんのちょっとおしっこ漏れちゃったけど。ギリギリセーフ！！！トイレに座って泣き続ける次男。そんな次男を横目に放心状態な私たち。次男のひざをまじまじよく見てみる。きゃーっ！深い穴が２つ開いてる！！私たちの次の目的地。エッフェル塔ではなく。薬局。次男のひざに絆創膏をペタペタ貼ってようやくひと段落。私たち家族5人全員もうすでにくたくた状態。つづく。
26Aug
- フランスの高速道路。
  ザールブリュッケンからパリに向けて出発。そして間もなく国境を越えてフランスへ。ドイツのアウトバーンのように突っ走れるか？残念ながら無理でした。速度規制は130㎞。有料。料金はいくら？料金所は何か所あるの？チェコやオーストリアの高速道路で必要なヴィニエットのシステムには慣れている私たち。でもフランスの高速道路については無知だった。そんな私たちは突然料金所が目の前に現れる度にあたふた。パリ市内までの料金合計。えっ？25ユーロ？？高すぎる！！！文句を言う旦那。そんな事をしている間に無事にフランスの友達の家に到着。彼とは2年ぶりの再会。久しぶりに会ったのにそんな気がしない。そしてテラスでお決まりの宴会が深夜まで続いた。明日からパリ観光開始。まずは子供たちがとても楽しみにしているエッフェル塔へ。ところが。。。緊急事態発生。ストレスMAX。つづく。
24Aug
- ストレスフリーな子連れの旅。
  ミニマル節約旅行慣れしている我が家の子供たち。旅行中は文句の一つも言わずにひたすら歩いてくれる。スポーツ大好きで運動神経がとても良いこの3人。持久力と忍耐力を持ってたくましく育ってくれている。彼らの旅行中の楽しみ。それは知らない街で楽しめる遊び場を探すこと。そして遊ぶときは思いっきり体を動かして豪快に遊ぶ。我が家の旅のルール。車は長距離移動のみ。荷物は少なく身軽でミニマルな旅。基本は徒歩であちこちゆっくり見て楽しむ旅。公共交通機関を乗りこなして無駄のない旅。お金を使わず無料で楽しめる場所で思いっきり遊ぶストレスのない子連れの旅。しかし。。。ストレスフリーな子連れ旅が毎回実現しているのか。現実はそんなに甘くない。パリ旅行第1日目。緊急事態発生！！！やばい！！！もうすでにストレスMAX！！！つづく。
22Aug
- お隣の婦人科医。再び登場。
  最近怪しい行動のないお隣の婦人科医。もしかしたらもうこの婦人科医関連の記事を書く日は来ないのかも？そう思い始めていたある日のこと。イタリアでビーチホリデーを楽しんだ婦人科医と子供たち2人が帰ってきた。そして間もなく、婦人科医から旦那にメッセージが届いた。急で申し訳ないんだけど今夜うちの子供たちあなたたちの家にお泊りさせて欲しいんだけど。昨日は長男の友達がうちに泊まりに来てたし。今日は無理だよ。そう言った私。それなのに何故か旦那がオッケーしてお隣の子供たちが速攻で我が家にやって来た。私: えっ、何で？今日は無理って言ったのに。旦那: だって断れなかったんだもん。私: 緊急の仕事とかだったら仕方ないけど。旦那: ブーティーコールだって。はっ？ぶーてぃーこーる？？つづく。
21Aug
- フランスとの国境の街ザールブリュッケン。
  マンハイムから車で1時間半。ようやくザールブリュッケンへ到着。そして予約をしていたホテルに直行。旦那と私が14年前に泊まったことのあるこのホテル。相変わらず古くて薄暗いおんぼろだった。この値段だから仕方ない。子供たちを部屋に置いて旦那と2人で少し散歩。そして近くのガソリンスタンドでビールを買ってホテルの部屋に戻った。旦那さん今日も1日運転ご苦労様です。買ってきたビールで乾杯。ガソリンスタンドで働いている若いお兄さんにおすすめを聞いて買った地元のビール数本。試してみる。いまいち残念な味だった。そして次の日の朝、フランスとの国境に近いこのザールブリュッケンの街を歩く。ドイツとフランスの文化が入り混じった建物などが多くて特別な雰囲気のある街だった。パン屋さんを覗いてみる。クロワッサン、バゲット、マドレーヌ。もうそこはすでにフランスの世界だった。10時に車を取りにホテルへ戻り、フランスのパリへ出発した。あと4時間。ゴール間近。ワクワクドキドキ。頑張れ旦那！つづく。
20Aug
- マンハイムの街を歩く。
  マンハイムを目指してアウトバーンを突っ走る。ドイツの快適な車の旅。速度無制限でだれでも無料で使えるこの高速道路。さすが、太っ腹ドイツ。4時間後。マンハイム到着。都市の中心にある給水塔と噴水。芝生が広がりきれいな花がたくさん咲いている広場。マンハイムはとても素敵な街だった。車に戻ってザールブリュッケンへの旅を続ける前に。おなかが減った。何を食べよう。私たちは家族全員ヴィーガン。ドイツはヴィーガンオプションがかなり豊富で私たちにとって食べ物探しが比較的簡単な国。私たちが旅行中によく食べる定番料理はファラフェル。マンハイムにはトルコ人の街があるらしい。そこに行けば必ずファラフェルがあるはず。トルコの街に着いた私たちの目の前にはトルコ料理店やその他様々なお店が果てしなく続いていた。その規模の大きさにビックリ。ここはトルコですか？私たちはCigköftem(100％ヴィーガン)でファラフェル・ラップを食べた後、街を歩きながら子供たちが大好きなフライドポテトを探す。BIG POM。激うま。たぶん今まで食べたポテトの中で一番おいしいかった。腹ごしらえを済ませて大満足な私たちは車に戻り、ザールブリュッケンへ向かった。つづく。
19Aug
- フランス人の友達はオタクだった。
  そんな彼のちょっとオタクな姿を垣間見た私。かなり興味深いこのフランス人の友達。ビールとおつまみにさんま蒲焼き缶を食べながら。自分がオタクだと誇らしげに語る。彼曰く。専門分野は言語と歴史。英語、ロシア語、イタリア語、スペイン語、日本語。全て独学で勉強した。そして、ロシア系の美女好き。ロシアから日本の大学に留学していてモデルの仕事をしている美女と同棲していた彼。ある日。僕はもう日本で十分楽しんだから、そろそろフランスに帰ります。大好きなロシア人美女と別れてしまった彼は、私たちにそう言ってフランスに帰っていった。その後も旦那と彼は何かある毎にお互い連絡を取り合っていた。それから3年後。私たちは彼とドイツで久しぶりに再会した。生後3か月の長男を連れての小旅行。私たちのそんな提案に大賛成してくれた彼。オーストリアのザルツブルクでアプフェルシュテゥーデルとウィンナコーヒー。チェコのプラハでグラーシュとビール。ポイントを押さえて旅行を満喫。小さい長男を連れての小旅行。フラン人の友達に迷惑をかけてしまうのではないか。とても心配だった。でも、彼の穏やかであまり気にしない性格のおかげで大成功！彼と次に再開したのは、私たちがドイツに移住した2018年の夏。8年後だった。つづく。
18Aug
- フランス人の友達との出会い。
  私たち家族5人を花の都パリに招待してくれたこのフランス人の友達。彼と私たちは14年前に日本で知り合った。旦那と私は2005年にニュージーランドの大学を卒業後、ニュージーランドから脱出する計画を立てていた。卒業後、2人でバイトをして脱出するための資金を貯めた。航空券は1年間のオープンチケット。最後のニュージーランドへ帰る航空券は使わないつもりだった。2006年日本へ。とりあえず日本に1年間住んで働こう。お金がある程度貯まったら次どこに行くか決めよう。これが私たちの計画だった。旦那はマンツーマン英会話でその時(たぶん今も？)とても人気があった学校で講師として働くことに決まった。そしてまずは新人研修で東京駅に近いラーニングスタジオへ。その研修に参加していた中の1人がこのフランス人の友達。ヨーロッパ出身同士の2人はすぐに意気投合。研修1日目から飲み友達になった。研修後、彼らは同じラーニングスタジオで働き始めた。このスタジオで働く講師たちのはみんな仲がとても良く、私も彼らの飲み会によく参加するようになった。原宿駅からすぐの所にあるビールがとても安い居酒屋ゆかりがみんなのお気に入りの場所だった。そして、終電を逃したらカラオケで始発待ち。このフランス人の友達と知り合って間もないある日。旦那と私は彼と初めて3人でカラオケに行った。かなり酔っていた彼がノリノリで踊りながら歌い出した。UFOロボグレンダイザー。とべ！グレンダイザー。フランス人友達はアニメオタクだった！！！つづく。
16Aug
- 身軽なミニマル節約旅行。
  次の日。出発当日。長女が機械体操の早朝トレーニングに行っている間に。我が家の旅行直前恒例イベント。家族総出で家の掃除。その後、荷造り開始。我が家の旅をする上でのルール。旅行に行く前に必ず家の掃除。荷造りに時間をかけない。最低限の荷物で身軽にミニマルで快適な旅をする。何日ぐらいパリにいる予定？荷造りを始める前に旦那に聞く。うーん。。。友達はずっといていいよって言ってくれてるけど。長居しすぎると彼にも迷惑がかかるし。気まずくなっちゃったら嫌だし。パンツ4枚あれば十分じゃない。オッケー！4日分の洋服を5人分1つのスーツケースに詰めてミニマルに荷造り終了。長女がトレーニングから帰ってきて、昨夜多めに作っておいたピザで簡単にランチを済ませる。この日はマンハイムで少し観光をした後、フランスの国境近くの都市ザールブリュッケンで1泊することに決定。そして、明日パリへ。どこに泊まろうか。格安ホテルをインターネットで探す。名前に聞き覚えのあるホテル発見。あっ、もしかして！！！私がドイツに初めて行った14年前の夏。旦那と泊まった古いおんぼろホテル。すっかりそんな事忘れていた私たち。ノスタルジックな気分に浸って即予約。午後2時。出発。我が家からマインハイムまで４時間。マンハイムからザールブリュッケンまで1時間半。合計5時間半。５００Km。運転手の旦那さん。よろしくお願いします！
14Aug
- 花の都パリへ。家族5人で節約旅行。
  思ってもみなかった夢のようなこの展開。大興奮な私たち家族5人。花の都パリで過ごす夏休み。素敵すぎる！テンションMAX。オー　・　シャンゼリゼー♪口ずさんだ瞬間。高校で第二外国語でフランス語を取っていた旦那に言われた。それ間違ってるよ。えっ？OH！シャンゼリゼじゃないの？Aux Champs-Elysées訳すと。シャンゼリゼへ。えーっ？！知らなかった。。。フランス人の友達曰く。今年の夏はフランスに旅行に行く絶好のチャンス。ヨーロッパ以外の海外からの観光客ゼロ。普段パリに住んでいる人たちは夏休みで旅行に行っている人が多い。ラッキー！！！明日の午後。まずはフランスの国境に近い都市。ザールブリュッケンを目指す。つづく。
13Aug
- 夏休み逃亡計画。ついに行先決定！
  コロナ対策で規制が頻繁に変わってしまう。そんな状況下での今年の夏休み計画はかなり難航していた。なかなか行先が決定しない。もう仕方がない。今年はどこにも行かずにドイツ国内で過ごそう。諦めかけた矢先。すごく完璧なタイミングで思いもよらない展開に発展した。その日の午後。ベルリンでコロナ行動規制への抗議で大規模なデモが行われていた。それをライブストリームで見ていた旦那。その時日本で知り合ったフランス人の友達からチャットのメッセージが届いた。彼もちょうどデモの様子をインターネットで見ていて、ドイツに住んでいる旦那に久しぶりに連絡しようと思ったらしい。デモの話から始まり、世界中で起こっているコロナ対策行動規制。そんな流れから夏休み何してるの？という話になった。コロナの影響もあって、どこに行くかまだ決めてないんだ。と話す旦那に彼からびっくり提案。僕の両親は明日から別荘に行く予定で。夏休み中ずっとそっちで過ごすみたいだから。家族みんなで遊びに来ない？はい。おじゃまさせてください！即答。そしてその日の夜。来週から旅行に行きます。行先は。。。フランスのパリです。旦那からびっくりニュースを聞いた子供たち。まずは旅行に行く事に大興奮。彼らのフランスの知識は大好きなピクサーの映画のみ。そんな彼らに旦那が聞いた。パリで何したい？エッフェル塔を見てみたい！本場のラタトゥイユが食べてみたい！レミーのレストランに行ってみたい！。。。つづく。
11Aug
- 夏休み逃亡計画。つづき。
  もうすぐ夏休みだね。今年はどこへ行こうか？毎日そんな話を繰り返す旦那と私。コロナ対策で頻繁に規制が変わる。そんな状況下での今年の夏休み計画会議。なかなか話が進まない。コロナの現実からほんの少しでも逃避したい。今のところオーストリアとチェコはマスク着用義務がないみたい。それならオーストリアのウィーンに行こうと決めていた私たち。残念ながらその後すぐにオーストリアは規制強化でマスク着用義務化になってしまった。そんな事をしているうちに子供たちの夏休みが始まってあっという間に一週間が経ち。ドイツに住んでいるのだから出来れば他のヨーロッパの国に行きたいけど。仕方がない。今年は諦めよう。そう自分に言い聞かせていた矢先。私たちの夏休み計画が予想外の方向に発展した。それも旦那が1週間取っていた有給休暇が始まる直前の週末。すごい完璧なタイミング。8月1日。ベルリンでコロナ対策の行動制限を抗議する大規模デモがあったこの日。この日の夜。何も知らない子供たちに旦那から大発表。来週1週間私たち家族は旅行に行きます。行き先は。。。つづく。
10Aug
- 果たして作戦通りなるのか？
  10時30分本番直前までの間。我が家の司令指揮官は何度も繰り返し長女に電話。ゲーム感覚で楽しく電話に出て話をする練習ができるようにと色々な工夫をした。先生が絶対言わないようなおもしろい事を言ったり、質問をしたり。徐々に緊張が和らぎ長女に笑顔が戻った。10時30分。電話が鳴った。あっ、これは間違いなく先生だ！私は、急に何か思い出したふりをして台所へ。そっと様子をうかがう。長女は少し戸惑いながらも自分で受話器を取りに行って通話ボタンを押した。第1関門。。。電話に出る。練習した時と比べて声がだいぶ小さめだったけど。もしもし。ちゃんと言えました！第二関門。。。詩の暗唱。所々で少し引っかかって沈黙になる度にヒヤヒヤになっていた私。でも長女は冷静。最後までちゃんとしっかり暗唱できました！最終関門。。。さよなら。ちゃんと言って電話を切れました！大成功！！！とても嬉しそうでちょっぴり恥ずかしそうにしている長女が私にこう言いました。詩の暗唱ちゃんとできたよ。先生もよくできましたって言ってくれた。電話に出るの始めはすごく緊張して怖かったけど。いざやってみたら全然怖くなかったし楽しかった。来週の課題発表は教科書の音読だって先生が言ってた。あー、今から楽しみ！作戦大成功でご満悦の司令指揮官。学校で元気いっぱい発言や質問をする自信に繋がるチャンスが長女にやっと訪れた！！！私は心の中で密かに期待が大きく膨らみワクワク胸を躍らせました。
09Aug
- 一体どんなアイディアなの？
  自信満々とても良いアイディアがあると言って仕事部屋に戻って行った旦那。一体どんなアイディアなんだろ？私が唯一知ってること。電話が鳴ったら長女が出るべし。それだけ。緊張のあまり固まってしまった長女はかなり落ち込んでる様子。私はそんな彼女と気を取り直してホームスクーリングの課題をやり始めた矢先。電話が鳴った！あれっ？先生から電話が来るのは10時30分のはずなのに。早すぎません？さっき旦那に電話に出るように言われた長女に私が受話器を渡す。恐る恐る電話に出た。もしもし？おはようございます。〇〇先生です。お元気ですか？緊張していた長女が笑顔になった。彼女は笑いながら私に言った。先生じゃなくてダディーだ！あっ、これが旦那の作戦だ。電話に出る練習を一緒にしよう作戦。我が家の司令指揮官。やるなお主。つづく。
07Aug
- 作戦司令指揮官どうする？
  固まっている長女の手から受話器を取り返した旦那。あはは。すみません。詩の暗唱はばっちりなんですけどね。ちょっとまだ心の準備が出来てないみたいなんですよ。1時間後に電話かけ直して頂けますか？そう言って電話を切った後、旦那は長女に言った。先生10時30分頃電話かけ直してくれるって。果たして1時間でどうやって彼女をやる気にさせるの？と目で旦那に助けを求める私。大丈夫、僕に任せて。今ものすごく良いアイディア思い付いたんだ。次電話が鳴ったら絶対自分で出るんだよ。と旦那は長女に言った後、何もなかったかのように部屋に戻って仕事を始めてしまった。えーっ？どういうこと？？不安そうな顔をする私をチラッと見て笑みを浮かべた我が家の作戦司令指揮官。この作戦にかなり自信がありそうな様子。つづく。
04Aug
- 決戦当日。
  朝から緊張して落ち着かない長女。そんな彼女を見ていると私までそわそわしてきた。詩の暗唱はばっちりなのにそれでももう1回、もう1回と言っては何度も私の前で練習をする長女。9時30分。普段、電話アンケート調査以外では鳴ることのない我が家の固定電話。あっ、鳴ってる！まずは旦那が電話に出て数分先生と話す。その後旦那が受話器を持って長女の元へ。そして彼女に受話器を手渡す。受け取った長女。凍りついたように固まった。受話器から先生の声が聞こえる。おはようございます！元気ですか？固まったまま動かない長女。旦那と私もその場で一緒に固まる。もしもし？もしもし？と繰り返す先生の声が受話器から聞こえる。やばい。作戦司令指揮官の旦那さん。もうこの状況に耐えられません。次の作戦の指示。なるべく早めにお願いします！つづく。
03Aug
- 決戦は月曜日、９時３０分頃。
  それ以来、来週担任の先生から電話がかかってくる事について一切何も言わないことに決めた私。その事がものすごく気になってそわそわ落ち着かない長女。そんな彼女がある日私に聞いた。来週先生はいつ私に電話をかけてくるの？実はその後また先生からメールで連絡が届いていた。あなたの家には９時３０分頃電話をかける予定です。９時３０分頃みたいだよ。その日に先生に聞いてもらう詩、一生懸命頑張って覚えたし。すごく上手に出来るんだから。心配しなくて大丈夫。ねっ？私の話を聞きながら既に緊張で少し泣きそうな長女。少し考えた後。うん。分かった。やってみる。そう！その調子！！頑張れ！！！旦那にあまり大げさにするなと言われてたので私は心の中で静かにエールを送りました。決戦は週明けの月曜日。９時３０分頃。つづく。
02Aug
- 旦那が作戦司令指揮官に。
  長女に何気なく伝えてみよう作戦は見事失敗に終わってしまった。何も言わずに一部始終をソファーに座って見ていた旦那が私に言った。長女の反応は想像していた通り。何でいつもそうやって物事を大事にしようとするの？長女にストレスを与えずにやる気にさせる作戦を考えなくちゃ。はっ？旦那さん。私、ちょっとカチンと来ました。一体それはどんな作戦ですか？うーん。考える旦那。あんまり大げさにしないでさ。来週先生から電話かかってきた時の長女の反応を見てみようよ。って言うかさ。長女、電話で話すの大好きじゃん。だからもしかしたら僕たちと電話で話す時のように先生とも何も問題なく話せるかもしれなくない？なるほど。旦那らしい。何もしないで様子を見よう作戦。学校では仲の良い友達としか話をしない長女。家では全くの正反対。旦那と私がスーパーに行買い物に行くといつも私たちの携帯に電話をかけてきてアイスをおねだりする電話魔少女。もしかしたら旦那の言う通りかもしれない。私の考え過ぎが原因でまた無駄なストレスを長女に与えてしまった。もしかしたらアイスご褒美作戦が一番の解決策だったのかも？あー、難しい。。。つづく。

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