Brit Boost 再考 | プロト・カルチャー

プロト・カルチャー

ROUAGEベストより マクロスからではない

以前取り上げた

VOXのBrit Boostのレビュー では

こりゃ使えないなぁ~的な総評をしましたが


確かにこのエフェクターは

使えないと今でも思う



が、しかし



他のレビューで書いてあったことだが



これそもそもブースターなんだし


本来ブースターとしてどうなの?



ということをすっかり失念したのだ




確かにいままでクリーン的なブースター って

それ単体では正直はてなマークが多かったし


あくまでブースターはブースターの使い方で

初めて威力を発揮するものではないかと

この前のレビューは間違っていたのではないかと

思い始めたので



再度、レビューし直すことにした



機材はEDWARDSのLP、TOKAI SSとRolandのGC-405


強めに歪ませてブースターとして使用しました



音譜



こりゃ~…



私の判断が間違っていましたね



いえ、ブースターとして使うと

かなりイイです



アンプで歪ませた音は

音が散らばる印象ですが


これをかませることで

音の締まり、圧縮感で出て

ソロフレーズもイイ感じになります


ブースターってやはりチョイ足しなんだけど

これは一段ランクアップある感はあります


リードプレイも心地よく

ノイズも許容範囲内ではあります


正直いままでのブースターの中で

一番ではないかと思います

スカル はノイズが大きい)



またこのエフェクターで

一番特質すべき点は実はトーン回路です


正直単体で使う分には?的な意味合いでしたが

ブースターとして使った時、本領発揮します


通常アンプでの歪みを使う場合

結局のところGainは調整できても


エフェクターのように

歪みのトーンコントロールはありません


アンプEQはあくまで全体の

パワーアンプのEQなので


歪みのキャラクターを変える

パラメータではありません

むしろ普通はクリーントーンの調整用です


しかしこれを通すことで

歪みにTONE回路が形成された感じになり


ややもっさりしてるなぁと思えた歪みが

ハイゲインで高音域よりなニュアンスに変身します


特にTREBLE/FULLRENGEの切替で

TREBLEだとそれが顕著になります


IbanezのTS9で試したところ

多少はEQは効くものの雀の涙程度でした


FULLRENGEはアンプの歪みと同様にして

ソロプレイを時にはTREBLEでベルトーンバリバリとか


この逆の使い方もアリなので

プレイの表現幅がより広がると思います


これはこの製品を使う上で

最大の利点ではないでしょうか?



次は後段にMarshallのガバナー(England製)を繋げ

エフェクター同士でのブースターで使ったところ


悪くはありませんでしたが

アンプよりかノイズが耳障りな感じになりますので

極力アンプでのブースターの方がイイと思います


ちなみになぜかレンジをTREBLEにすると

若干ノイズが減るのは謎です

ギターとの相性はノイズは大きくなるものの

やはり前回同様ストラトのシングルコイルの方が

マッチングすると思いますね


この時発見したのが

前回のレビューでは単体の歪みは低評価でしたが


その時はギター側のボリュームは全開でして

今回は7~8割程度に絞ると


変なエッジがなくなり

ほどよいクランチなることがわかった


この音でなら使えなくもない

むしろジャズやブルース辺りでは丁度良いのでないかと思う



いや~これまでレビューをしましたが


改めて自分の認識というか引き出しというか

知識・腕不足が露呈してしまい


正確・公平な評価ができなかったのは

申し訳なかったです



ま、これもまた勉強という事で


VOX Brit Boostの再考は最高でした(笑)



評価:★★★★★(ブースターとして)

  ★★★ (単体としては)