聖子と明菜 | プロト・カルチャー

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ROUAGEベストより マクロスからではない

この前、マツコDXの番組で

3大アイドルこと


松田 聖子


中森 明菜


小泉今日子


の特集をやっていた…


自分としてもギリリアルタイムなんで

郷愁な想いで見ていて


やはり聖子、明菜はピンクレディー・キャンディーズが

一線を退いた後の一時代を築いた

別格であることを思い知らされる


この二人を見ると正直、小泉今日子は

その後のアイドル黄金期の時流に乗った

オーソドックスなアイドルかもしれない


ただ別に小泉今日子がすごくないというわけではなく

90年代を代表するアイドルであることは間違いない


聖子と明菜について

少し嫌いである評論をさせてもらうと


やはりこの同じ時期に二人がライバルとして

デビューしたからこそ

お互い負けまいと高め合う事ができた


まさに少年漫画の王道といっていいくらい

明菜がいたから聖子を確立でき

聖子がいたから明菜を確立できたと言っていいと思う



映像を見る限りでは初期としては

聖子が勝っているなと感じた


理由としてはよくよく観察すると

明菜は目を伏せるしぐさのどさくさで

(あくまで推察)結構カンペを見ながら歌っていたのに対し


聖子はちゃんと客を意識して歌っている

たぶん歌詞はちゃんと暗記しているのだろう

プロとしてちゃんと練習をしていたんだなと思わせる


そうゆう意味でパフォーマンスの面では

一歩、聖子がリードしていたと言えよう



そして、やはりターニングポイントは84’である


この年から二人の歌が格段に良くなっていき

代表曲が発表されたのもこの年以降だろう


そして、この後期からは明菜が全盛期迎える


楠田枝里子カットにアレンジした着物という

センセーショナルなファッションで歌う

『Desire』はその情熱というサブタイトルを

誇示するかの如く熱気を帯びた歌を届けている


そこには初期のように

恐る恐る慣れない仕草で歌う姿はなく

しっかり客と向き合って歌う姿だけが印象に残る


その後の『飾りじゃないのよ涙』や『ミ・アモーレ』の

ファッションも当時としては衝撃的で

アイドルというよりファッションリーダー的な意味合いも強いだろう


ノリのいいナンバーだけでなく『難破船』のような

スローバラードもこなすという引出しもあり


清春がカバーをし珍しくもアルバムに収録された『TATOO』でも

この後のボディコンブームの火付け役となるイケイケ衣装も着こなす…

正直、今のグラビアアイドルよりも色気がありそそります


まさに後期は手は付けられない状態、イケイケで無敵

明菜がリードしていたと思います



ただ聖子自身も自分の強みの路線を強化して

ブレがない正統派アイドルの地位を確立していきます


明菜ばかり派手に映りますが

『Rock'N Rouge』『天使のウインク』など珠玉の名曲が揃っていて


先鋭的な楽曲・衣装に走らず

安定した不動のスタイルを貫いた戦略は流石だなと思います



お互い事務所としても打倒聖子・明菜を掲げ

切磋琢磨していった結果のケミストリーでしょう


80年後期は結婚・出産、スキャンダル・自殺未遂などで

陰りを見せ始め、小泉今日子、宮沢りえの台頭という形で

一時的なブームの終焉を迎えるのでした


他にもカワイイアイドルはたくさんいたので

これだけでアイドルは語れないと思いますが


これほど歌えてセールスを確立できたのは

そうはいません


番組でもマツコが言っていたように

この二人は別格・別物であり、比べることはできないけど


やはり聖子・明菜なんです



ちなみに番組選んだベストソングは

聖子はストロベリーなんとかで

明菜はミ・アモーレですが


私としてはこうゆうのって

個人的な好き嫌いで選んではいけないと思う


パブリック性があり、ファンでない人も知っている

そして時代を代表するような曲が選ばれべきかなと


なので

聖子は『天使のウインク』か『赤いスイートピー』

個人的には『たいせつなあなた』


明菜はミ・アモーレでもいいけど

『Desire』『飾りじゃないのよ涙は』じゃないかと思う

個人的には『TATOO』だが



あぁ、ちなみに私は聖子派でしたが

音楽に興味を持ち始めたあたりで


明菜ってスゴイな…と明菜に走った派です(笑)