小田和正9/28 on TOKYO DOME④ | プロト・カルチャー

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ROUAGEベストより マクロスからではない

小田和正さんは『おいしい』ところをつく



小田さんの印象・武器として

大半の人はあの透き通るような高音が

持ち味だと思うでしょうが



その声を生かすメロディーがなければ

ただのソプラノです



あの声とあの切なく優しいメロディーラインがあって

初めて素晴らしい歌の”2/3”が完成します



小田さんの作るメロは独特で

松たか子さんに提供した曲も(本人が)アレンジをしなくても

これは小田さんの曲だというのがわかる



大学のコーラス部にも楽曲を提供したこともあり

それも小田テイストに溢れています



クリスマスの約束で、いろんな名曲をカバーしてますが

やはり小田さんの曲が一番しっくりくるなと思いました



さて、残る”1/3”について…

それは歌詞かと



小田さんの詩というのは

特に奇をてらった表現ではなく

どこにでもある、ありふれた言葉です



でも、その飾らない繊細で優しいストレートな歌詞こそ

あの声、あの柔らかいメロディーの良さを最大限に引き出す

武器ではないかと思います



小田さんは以前雑誌のインタビューで

こう述べていました


『歌詞でメロディーは救えるけど、メロディーで歌詞は救えない』


これは今でも曲を作る時に

真っ先に思い浮かぶ訓戒です


そして、曲作りで1,2番目に躓く難題でもあります



このメロディーに染み入る歌詞が揃って

この素晴らしいアルバムとLIVEが成立するのだと確信します



つづく