すり合わセミナー | プロト・カルチャー

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ROUAGEベストより マクロスからではない

昨日は1日の大半をセミナーで潰す

つーかフレットのすり合わせ



弦が異様にビリ付くので

調べてもらうとフレットの高さが均一でない



思いっきり順反りにすれば問題ないかもだが

やはりこれは直さねばなんで



終始、紙やすりで磨く



この時、思ったのは

よく中古ではフレットが平べったくなっているのがある

※(指板に対してではなく弦があたるポイントが)



てっきりこれがすり合わせだと勘違いしていたが

実はホントは手を抜いているだけの処理

第一段階で終わらせているだけなのだ



ホントのすり合わせはフレットが丸くなり

指板の状態に合わせて研磨し

新品同様の状態にするのがすり合わせなのだ



ただその工程は手間がかかり

何工程も繰り返すため、1日がかりなのだ



したがって、料金としては一万以上は軽く飛ぶ

もしそれ以下の料金ならば、1,2工程で終わらせた

手抜きの可能性もある



だから、安い場合は必ず

作業内容を確認する必要がある



今回は私やったものは

覚えているので10工程以上


ダウン

指板のマスキングを行う


#50でポイントを荒くやする


鉄のヤスリで丸みをつける


#90で研磨、全体研磨


同、縦目を研磨


#150で研磨、全体研磨


同、縦目を研磨


#320で研磨、全体研磨


同、縦目を研磨


#500で研磨、全体研磨


同、縦目を研磨


#800で研磨、全体研磨


同、縦目を研磨


#1000で研磨、全体研磨


同、縦目を研磨


#1500で研磨、全体仕上げ研磨


同、縦目を仕上げ研磨


ピカールで光沢を出す



とまあ、こんだけの工程が存在する

重要な工程は先生にやってもらいましたけど

(ヤスリの番号はうる覚えです)



材料費もかかる

磨くのにこれだけ手間がかかる

人件費がバカにならない

フレット毎に研磨具合を調整



そう考えると1~2万は妥当

安いのはこの工程を半分は省いているはず



べったりなフレットで

『すり合わせをしている』というのは

あまり信じないほうが良い



指板との高さをみて

『2~3回すり合わせ後があり、もう限界です』

というなら、まだ親切だが



ある程度、指板との高さがあって

平らなのは工程を省いているかもしれません



でも、丁寧に処理をしたら

その分、値段に跳ね上がるので

それはそれで考え物





大手の楽器屋は手を抜いているかも…

親切なトコは親切で正直だけど



sonicの番頭さんが言っていたが

状態が酷いモノのメンテを受けると

本業に手が回らない



これはものすごい事実です

磨くのに時間がかかるし



あながち、そう言ってくれる店は良心的ですね


帰った後、

変な謎のビリつきが発生していたんので

本格的に修理に出さねばならないかも…




プロtoカルチャー


でも鳴りはものすごく良くなった

フィンガリングもスムーズになるし