個展も終わったので久しぶりに覚え書き更新です。
最近はカセットDJをすることも多くなり
日本語ラップもカセットをよく買うのですが
そんな中で立て続けに知らない音源を見つけたのが「Nocturn」
レコード2枚はお馴染みの女性2人組ラップユニットですが
20数年も経って未知の音源を知れたのが嬉しくてご紹介です。
まずは日本語ラップ棚でよく見るレコードからおさらい。
Nocturn「Nocturn Spark」12"
A1 : Nocturn Spark
A2 : Survival 2000 feat.Loku.Ryuji
A3 : Nocturn Spark Instrumental
B1 : F★CK...!? feat.Chisa
B2 : F★CK...!? Instrumental
99年のデビューシングル。
刃頭のプロデュースということで当時話題になっていました。
タイトル曲はまさに刃頭太鼓といった乱れ打ちビートに
ピアノループが暴れまわりそこに高音鼻声のChibisachiと
低音のMomoのラップが乗ったコントラストがよく出た
名刺代わりにしてまさに代表曲!
A2ではChoco BrothersのLokuとMujinaのRyujiをFeatしての
ポップだけど甘くはないマイクリレー。
LokuもMujinaメンバーなので実質Mujinaの半分。
ベースの効いたトラックはM.O.S.A.DのAkiraの実兄のDJ、Olee Lou。
B1はOlee Louのハープが効いたブルージーなトラックに
シンガーのChisaを迎えたMomoのソロ曲。
手数は多いけど渋さもある程よい温度感の曲ですね。
Nocturn「回転ジェット」12"
A1 : 回転ジェット feat.Machaco
A2 : 回転ジェット Instrumenal
B1 : それなりのLove feat.Machaco
B2 : それなりのLove Instrumental
00年リリースの2枚目。
2曲ともにレゲエシンガーのMachacoをFeat。
A面はビートの乱打感に少し刃頭の影響も感じるOlee Louのトラック。
Machacoの歌をフック的な盛り上がりに持っていくというよりは
ヴァースに馴染ませるような、派手さはないけどラップが映える好曲。
B面は能楽に始まりうねるような怒涛のトラックが凄まじい刃頭仕事。
刃頭トラックにMachacoの歌が乗ると最狂音術のバルゴンの虹を思い出しますね。
タイトルに反してめちゃくちゃハードコアな仕上がり!
Nocturn「Nocturn」CT
A1 : からまわりのユウキ。Original Version
A2 : からまわりの勇気 Remix
B1 : ねぼけた街をこえて
ここからはカセットテープで見つけたNocturn。
多分デモテープ?な97年作。
A1はMujinaのDJ Caujoonによるジャジーなピアノループが小気味いい
Chillな雰囲気なトラックに柔らかなラップが気持ちいい~。
そしてビックリ、Chibisachiがまだ高音でも鼻声でもない!!全然印象が違う。
A2はKubota YutakaによるRemix。
存じない方なのですがめちゃくちゃドリーミンなChillトラックでいい仕事!
B面はCaujoonによる当時のストリート感あるトラック。口笛も飛び出す渋さ。
Chibisachiの声こそ違うけどなかなかピーキーなフロウが聴けます。
VA「Nagoya Dagaya」CT
A2 : Nocturn / Nocturn Style
レゲエを中心に名古屋のストリートを凝縮したラジオスタイルのコンピ。
NocturnはDJ Olee Louがトラックを繋ぐビートジャック。
Momoのラガマフィンが聴けたりMachacoが登場したりと
長くはないけど盛りだくさんなトラック!
このコンピ、G-Ton(Cypher Maze / Nobody Knows)のドラゴンズ応援歌や
Mujinaの長尺曲、Seamonator(Seamo)の下ネタなど
日本語ラップ好きは見逃せないメンツが他にも。
VA「Sisters Style」CT
女性アーティストのみのレゲエレーベルSisterenのMix Tape。
自分もHacの参加などもあり00年代初めあたりに好きだったレーベルです。
このテープは最近見つけたんですがNocturnの名前見つけてびっくり。
ちなみに自分はこの状態で買ったのですが本来インデックスはあるようです。
(大江戸テクニカさん情報)
NocturnはなんとNocturn Sparkを収録!
Dub Plate的なここだけで聴けるビートジャックバージョンとなっていて最高!
ちなみにHacもSister Kayaとの曲で表裏1曲ずつ収録されてます。
レコードでは知ってるつもりだったアーティストも
カセットを探し始めるとまた新たな発見ができるのが楽しいですね。