サングラス越しに溢れ出る涙をハンカチでおさえながら六本木駅に着いて、少し落ち着こうと椿屋珈琲店に行こうと思いましたがやはり居ても立っても居られない気持ちがこみ上げて足早に六本木ヒルズに着いてしまいました。
時間はたっぷりありましたので他の当選者の仲間を待つ事も十分に可能だったのですがとにかく「じっとしている事」ができないくらい落ち着きませんでした。
先生はもう会場入りしているのか。
もしかしたら偶然どこかで会ってしまうのでは。。。とかそんな「可能性」を考えてしまいました。
そして足が地につかない状態で原稿入替後の自分にとっては、2回目の「ジャンプ展」を観覧することにしました。
先日初めて見た時は、子供の頃の記憶と連載されている作品が脳裏に交互に入り乱れてそして原稿の美しさに驚きと感動を覚えていました。
それが全く覚えていないのです。
なにが新しい原稿だったのか。
確か悟空の天下一武道会の原画1回目は無かったかな、、くらい。
来展前は「あと一個で揃う缶バッジ追い缶するか」とか余裕持っていましたが、出口近くでいくつかのビジョンに映ったアニメを眺めながら、
「ああもうここ出たら次は先生に逢う事になるのか」
と少し不思議な「恐怖感」に襲われてグッズを買うどころではありませんでした。
グッズ売り場をスルーするとヒルズでの展示会ではおなじみの「夜景」が広がっていて僕の情緒不安定な心を少し落ち着かせてくれました。
展示会を見終えて一緒に当たったフォロワーさん(moonq氏)がヒルズに着いていたので落ち合って話をしていたら少し落ち着いてきました。
フォロワーさんがジャンプ展を観てくるというので一旦別れてそこから上を見上げました。
もしまだ会場入りしていないなら何処からいらっしゃるのだろう。
六本木ヒルズの52階の展示会に行かれた事がある方はわかると思いますが3階でチケットを買ったり招待券を引き換えたりしてそこから上にエレベーターであがりますね。
その「3階」にいく手前に「螺旋状の階段」と地下から「3階」に繋がるエレベーター。2つ、会場に行く方法があります。
このどちらかで荒木飛呂彦先生は会場入りされるのかな。もしくは違う入口があるのか。
なんかもう心臓がもたないなあ。
まだ1時間弱抽選会までありましたがどのような受付状況なのか見に行きました。
首からプレスカードをかけている方が関係者様でしょうか。と思っていたら実はトークショー始まってみてわかったのですが集英社の方でトークショーの司会者様でした。
少しするとこの入口周辺にプレスカードを下げた方がたくさん集まってきてまさに「偉い方をお迎えする姿勢」なのを確認して僕は「ここに先生方をお迎えする」と感じました。またしても心拍数が上がります。
3階エレベーター前〜螺旋状の階段を降りて1階の周辺をうろうろ。もう不審者。と思ったら何人か同じような落ち着きない動きしている人がいたのでこの方達も当選者かな?きっと心境は同じでしょう。
そして3階エレベーター前の扉が開いた時少し時間というか空気が変わった感覚になり、、、
サングラスをかけて少し強面の方がエレベーターから降りてきました。
あれ?この方、、原哲夫先生では、、、
やはりそうでした。エレベーターから今日荒木飛呂彦先生とトークショーに出られる原哲夫先生でした。
原哲夫先生は
ニコニコ他の方と少し言葉を交わしながら僕の前を通り過ぎました。
きっと荒木飛呂彦先生もここを通る、、、通った??
ともう3階エレベーターの扉が開くたびに心拍数があがる状況です。
そうしていると螺旋階段から正にジョジョが大好きなオッさん。失礼中年、いや同世代の仙台でしか会ってないのに見慣れた顔が現れました。
こちらも一緒に今回当選したフォロワーさん(バイヤー氏)が現れました。
※フォロワーさん(バイヤー氏)近影
バイヤー氏に今、原哲夫先生が通り過ぎた事を話すとバイヤー氏も興奮し2人してエレベーターの扉を凝視しました。
何度かエレベータが空き、荒木先生では無い方が降りていき、またエレベータから違う方が降りてくる
そんな期待と拍子抜けを繰り返して・・・
…そして・・・しばらくすると・・・
少しエレベーターの開くスピードがスローモーションになったような気がしました。
少し空気が変わった気がしました・・・
僕とバイヤー氏に緊張感が走りました・・・・
エレベーターから降りてきたのは・・・・
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もう一人の当選者フォロワー「THE ワゴン師匠」
でした・・・・・・
KILLER・バイヤー「・・・・・・。なんだよ師匠かよ!!!!」
そうしているとフォロワー(moonq氏)より「もう抽選始まりますよ!!」とLINEが入りましたので3人で会場に向かいました。
受付会場にはすでに列ができていて我々4人は固まって並んでいました。
4人でわいわいしてると周りの方々は「なんでこいつら知り合いなんだ?」的不思議な顔をされていました。まあ、そうですよね。全国30人の抽選で知り合い4人が当選するなどかなり珍しい奇跡ですよね。
そして僕は・・・この時は一時ですが緊張や不安は消えていて純粋に今日の今迄で「一番楽しくワクワクしている」自分がいました。
何番が荒木飛呂彦先生のお顔がよく見れるのか。
「4人ではもう何番でもいいよね」とか話していましたがやはり「1番荒木飛呂彦先生の近くがいい。」そう思っていました。
そして運命の抽選の順番が来ました。
抽選Boxに手を入れて何をどの様に願ったらいいかわかりませんが願いました。
これがいいのか悪いのかわかりません。
そしてトークショーの記念になるだろう「紙(神)チケット」をスタッフ様から手渡され僕等
は全く違うベクトルで喜んでいました。
※紙という「コレクションアイテム」の授与。
チケットを受け取り52階へ案内されて整理番号順に並びます。
そして僕が12番でワゴン師匠は30番。
この時点ではどの番号が今回のトークショーで荒木飛呂彦先生の顔がよく見えるかはわからない。
・・・しかしまた周りの仲間から離れると僕は「対*荒木飛呂彦先生」に独り向き合ってしまい緊張感に苛まれてきました。
また色々な「想い」が溢れて感情が噴き出しそうなのを抑えていましたが2つ前の女性が大粒の涙を流しているのを見てもう、つられるのかなんなのかわかりませんが涙が溢れました。
「荒木飛呂彦先生に逢えるんだ」
ただ、ただそれだけの感情だけが頭の中に繰り返されて涙が止まりませんでした。
会場には5人ずつ通されました。
「1番から5番の方どうぞ」
「6番から10番の方どうぞ」
そして、
「11番から15番の方どうぞ」
会場に入りました。
「僕と荒木飛呂彦先生の勝手な物語」
が始まります。
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