話として先輩から伝え聞いた言葉。
武士道とは異常な精神だ。親が亡くなった日でも稽古は
欠かさない。
こと有るごとにこの言葉を思い出す。
その先輩は私の昇段審査の時に型稽古を付けてくれた人で、
審査前の2週間は土日も休み無しで、二人きりの道場で
黙々と型の稽古に励んだ日の事を思い出す。
努力の甲斐あって、入門1年半で空手の黒帯を取得した。
私が空手道場に所属していた時期に、最も世話に
なった方でしたが30代の若さで他界した。
あれから30余年経ち、この言葉は自分の経験を蓄積して解釈が変わっている。
異常な精神とは狂人にあらず。常人では考えられない様な莫大な精神エネルギーを
有して、その精神をコントロール下に置いていることであると。
私が目指す崇高な精神力をあえて武士道と呼称する必要もなく、自分の脳内イメージでは
その呼称は強いて言うならば自分の名前か。
寒さも身にしみる中、今日も早朝よりトレーニングは欠かさない。
腹筋の後に、庭でベンチプレス。やや疲労感が残るけど60kgからスタートして90kgまで
ウェイトをアップ。最初に感じた疲労感は、思った以上に重く3レップスでくじける。
ジョギングは団地1周にダッシュ1本。ややいつものトレーニングより緩めとなった。
今日はあまり好きではなかった親父を送り出す一生に1度の日だ。
本来は最高のコンディションで臨みたかったが、ダメな時はダメ。
小説などではなく現実の厳しいところかな。