父親つながりで、思い出したことがある。


うちは、よく母親がテーブルや神棚の下に、

お菓子とかおせんべいを置いていた。


私はごちゃごちゃモノを置いているのが不快で、

母に「テーブルの上や神棚は物置ではありません!」と言ったが、

そんなのは気にもせずに、私に逆ギレする。

私が片付けると「勝手なことをして、置き場がわからなくなった!」

と今度は文句を言われる始末。


仕方なく、ごちゃごちゃ状態の居間に毎日我慢して、

置いているお菓子類を食べる際には、

食べてもいいかどうか母親に聞いてから手をつけていた。

しかし、父は気が向いたら手あたり次第に袋を開けてせんべいをポリポリする。


あるとき、「せんべいが少なくなってる!!誰が食った??」と騒いでいた。

私は、「私じゃあ、ありません!食べるときはいつも断っているじゃない!!」

父は無言で知らないふりを決め込んでいる。

そうだよね、一家の大黒柱なるもの、いちいち許可なんかとりたくないもんね。


家族は限定されているのだから、私や母でなければ、、、父しかいない(笑)

それか、ノラ猫とかね、でも、猫って、せんべいの袋なんて開けるかしら?


母が、疑いのまなこで父を睨みつけていると、

父は「きっと、頭の黒いネズミが食べたんだろ」と言った。

こういうことが結構あって、表面上は、頭の黒いネズミのせいにされたが、

それは父のことだ、という暗黙の了解になっていった。


そんな父も、年をとって白髪になり、脳梗塞で痴呆にもなってくる、

私も実家へ行くのは、年に1~2回になり、

置いているお菓子を勝手に食べることもあった。

父はあまり食べなくなったが、

母の「誰だ!食べたの?」と騒ぐ様子に、私は思わず、

「きっと、頭の黒いネズミが食べたんじゃないの?」と言ってしまった。

言葉を上手く話せなくなってる父親は、隣で「う、ふ~、う、」と唸っている。

笑っているのか、自分のせいにされたと怒っていたのかは不明(笑)


母には「お父さんじゃないわよ、もうお父さんは頭の白いネズミだからね」

と種明かしをしてしまった。


そういえば、姉が帰省した時に、ハムスターを連れてきた時があったが、

父は、何度教えても「ハムスターじゃない、これはねずみだ」と言っていた。

お父さん、あんたは、何でもネズミにしちゃうのかよ、と思った私だった。





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