選定療養費について書いたから、ジェネリックについても解説してみる。
以前
でも書いたけれど、ジェネリックって何種類かあるわけ。
その中でもAG に分類されるジェネリックもあって
第一三共エスファのサイトに4コマで説明してあったから転載すると
元記事はここ↓
という感じ。
でも、このAGってのにもランクがあり
元記事↓から転載
この、一番左の「オート・ジェネリック」が上の4コマでいうAGです。
真ん中の「オーソライズド・ジェネリック」の「その他」に分類されるAGは、なんちゃってAGです。
ちなみに、私のメインで勤めている調剤薬局は、正真正銘の「オート・ジェネリック」のAGが出ていれば、極力そちらを採用しているのですが、サブで勤めている調剤薬局は普通のジェネリックが多い印象です。AGですらない(あまりこだわっていない)。
お薬手帳を見ても、他の薬局でAGにこだわって採用しているなーと思うところは少ないです。
なので、ジェネリックがイヤでも、先発と同じ「オート・ジェネリック」のAGを使えば、安くて先発品と同じものを使えることがあるわけ。
ただ、全てのジェネリックにAGがあるわけでもないし、AGは普通のジェネリックよりも若干高い(先発よりは全然安い)こともあるけれど、全く同じこともある。
なんちゃってAGしか存在しない場合もある。
そして何よりそのAGを採用していない調剤薬局もたくさんあるので、患者側からは選びにくいなと思う。
しかし、困ったことに、この説明をいくらしても、どうしても「先発で」という人が結構な人数いらっしゃる。
この冬にロキソニンテープのホンモノのAGが発売されるのですが、ロキソニンテープ(先発)ご愛用の方にインフォメーションしても、AGと普通のジェネリックの違いを理解しようとしてくださらない。
「もうずっとこれ使っていたから」
と、聞く耳持たずに譲らない。
そもそも、ジェネリックが販売され始めた時、
「先発品と同じです」
と言って紹介したようだからね。(その時代は私は病院にいたからあまりその現場には立ち会っていなかった)
同じだけど同じじゃない。
同じじゃないのに同じと言う。
だから、本当に同じものが出てきても、もはや思考停止なのか。
ご老人は1割負担の人が多いから支払い金額が少ないし、どうでもいいのか?
アムロジピンのホンモノのAG(VTRS社5ミリ錠の薬価10.1)だよと言っても、ノルバスク(アムロジピンの先発)をご所望する患者さん。
その人のためだけに、ノルバスク(5ミリ錠の薬価15.2)の在庫を必ず抱えないといけない調剤薬局。
この場合、年間でその人の医療費は、差額で1862円余計にかかっています。この9割が国負担です。
国民皆保険制度……平等な医療を安価で受けられるこの制度を、孫子の代まで繋いでいきたいと思いませんか?