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桑の実を気品漂う人と懐かしむ

 子どもの頃、近隣のあちこちの畑には桑の木があった。

 明治以降の生糸輸出拡大により各地に桑畑は広がったが、戦後、輸出が減り、国内でも着物👘を着る人が減ると養蚕業は衰退し、桑畑は殆どなくなってしまった。

 一昨年、桑の実が欲しくなり、2本植えたら驚くほど成長が早く、今年も沢山の実が生った。

 桑の実には、最近、目薬の製薬会社が白内障や黄斑変性症の予防にと盛んに宣伝してしているゼアキサンチンが豊富に含まれる他、糖尿病などを予防する成分やビタミンC、ミネラルが、他の野菜🥬や果物🍎🍊に比べて遥かに豊富に含まれている。

 桑の木が減ったのは仕方がないが、スーパーフードである桑の実がなくなるのは余りにもったいない。

 製薬会社がアスタキサンチン、ゼアキサンチンを今更大騒ぎして宣伝する程の事でないことは、漢方薬の多くが昔から山野に自然にある植物や普段食べている野菜のエッセンスに過ぎないことと同じである。

 先日、気品漂う老婦人が庭先の桑の実を見つけ、感激して声をかけてきた。きっと私よりも桑の木がずっと身近な存在だったのだろう。



 桑の実を 懐かしむ老女(ひと)と 語りけり

 老女の昔日の光景に桑の木はしっかりと佇んでいた。桑の木には日本人の魂が宿っているのかも知れない。

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