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龍安寺の鏡容池に静かに咲く睡蓮



 今日、京都に風炉釜を買いに行くついでに、龍安寺を拝観した。
 折しも池の睡蓮が満開だった。淡いピンクや黄色の数百もの花が静かに咲いていた。
 クロード・モネのような朦朧とした『睡蓮』ではなく、端正な一つひとつの花がくっきりと水面に浮かんでいた。   
 僅か数日の命でありながら、枯山水石庭の15個の石よりも永遠の世界を生きているかのようだ。
 草月流華道創始者の勅使河原蒼風は「人が花を生けるのでなく、花で人を生けるのだ」と言った。
 茶室の花も生けられた折々の花によって、我々の心は寂静の世界に生けられるのである。