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栗ペーストをカステラに添えて茶室で山の秋の風情を味わう

桔梗庵の畑の隅に高さ6メートル余りの和栗の木がある。
 今年も栗の落ち始めの時期の準備をしそこなってしまった。
 猛暑の始まった7月半ばからお盆過ぎまでの間、庭と畑の手入れに加え、来年の薪ストーブ用の焚き木作りを急いだ。
 薪をストーブに入る大きさに切り、来年の冬までにできる限り乾燥させるために、今年の真夏の日差しを1日でも多く浴びさせたいからだ。
 空高く栗の青い毬が鈴なりになっているのは視界に入っていたが、手元にある薪を全て切り終えた時には、収穫の時期を迎えていたことをすっかり忘れていた。
 我が家の栗の収穫時期は早く短い。もう3分の1位は落ちただろうか。

 既に落ちてしまっている栗は使えない。落ちた栗は1日でも放っておくと、地面にいる虫が実に穴を開けて入ってしまうし、虫が入らなくても常温では2〜3日で味が落ちてしまうからだ。


 新たに落ちてきた栗だけを収穫するため、まだ厳しい暑さの中、栗が落ちて来る範囲の地面の雑草と今落ちている実を全て片づけた。
 栗は時間と手間さえ惜しまなければ、素人でもプロと同じ味のものができる食材だ。今年も先ずは栗ご飯、そして栗きんとんと栗ペーストを作ってみよう。
 栗きんとんは蒸した栗に砂糖を練り込むだけで余り手間がかからない。      これに生クリームとホワイトラム酒を加えた栗ペーストからは色んな洋菓子ができるが、私はそのまま和菓子店のカステラに添えて、抹茶を頂きながら『和栗』の味と香りを楽しむ。そして茶室は山の秋の風情に包まれるのである。
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