6月24日(月)

22日土曜日の 朝日新聞朝刊 9面 「オピニオンフォーラム  耕論」の欄に取り上げられていたテーマの話だ。 「さん」「くん」隠れた意味  と題された3人の、学者と弁護士の方からの、聞き取りをわかりやすい記事にしている。

 

私は小学校2年生の時に市の行政上の都合で、校区が変更になり、H小学校からY小学校に、転校した。 本来の校区であるA小学校が戦災で丸焼けになってしまい、H小学校も、Y小学校もいわば校区外で、かなり街中の小学校としては、歩いて遠い距離だった。

幼い子どもだから、疑問も、文句もなく言われたとおりに、国道2号線沿いを20分以上歩いて通った。 そのY小学校で最初に驚いたのが、先生も友達同士も、男の子は 「くん」付で呼んでいることだった。 それまで、日常的に「くん」 という呼び方を口にしたことがなかったので、

へ~「くん」なんて使うのか、ま、いいか とそこは子どもの事、難なく適応した。

一度口にしたら、すべて解決済みになった。

今もって小学校の友達を呼ぶのは ~くん である。1年いたH小学校はどうなったのか知らない。 

この新聞記事にもあったが「くん」は「さん」より敬意の度合いが低く現代では同等又は目下の男性に用いるのが一般的です

かつては男性同士のみ使われていた言葉で、女性が使うようになったのは戦後の事です。

Y小学校が、昭和23年に ~君 を使っていたのは、それなりの意図や歴史があったのかな?

現在の小学校ではジェンダー平等の「さん」呼びをするともあったが、今度、娘や息子たちに

(孫たちの学校で)聞いてみよう。 小さなことでも文化によって変化していくものだ。

 

この3つの記事の中で、関係はないけど、嬉しかったのは 「刑務所に収容されている人を職員が呼ぶとき、呼び捨てでなく名字に 「さん」をつけて呼ぶよう、法務省が運用を改めた」

呼び方は大事な問題です。相手を見下した呼び方が続けば、支配的な関係が固定化・強化されてしまう面があるからです。

たかが呼び方、されど呼び方、なかなか面白かった。