6月5日(水)

昨日、火曜日の 午後10時からの NHK連ドラ 「燕は戻ってこない」 は久しぶりに、見逃すまい、と力をいれて待ってみている。 昨日もちょっと体が怠くて寝たかったが、これは見なくちゃ、と元気が出た。 桐野夏生  2022年3月発表の同名小説のドラマ化

桐野夏生の小説は好きなわけではないが、割合よく読んでいるほうだと思う。

そのテーマ性というのか、中心的な課題みたいなものが、重い、出来たら触れたくないようなものをドサリと放りだすようなところがある。 好きとは違うが面白い、興味を引く

 

5月のは始まったばかりの時にブログにも取り上げた記憶がある。

主人公は 「代理出産」 を引き受けた 大石理紀 という29歳の女性

非正規職員として病院で事務をしていて、毎月の収入は」14万円

勿論、わが国で代理出産の制度は認められていないから、アメリカのエージェントのあっせんにより、依頼人 バレエダンサー 草桶基 と契約を交わす。 高額の収入を手にすることのできるビジネス だとの思いをもって。 日本でこそ見読められていないが、現実に行われている、そうして生まれてくる子どもがいるのだ。

草桶は自分の優れたバレエのDNA を持った我が子が欲しいという想いをもって。

 

昨夜のドラマでは、草桶が理紀に送ったメールに腹を立てたところもあって、北見に帰郷した際に、理紀はかつて交友のあった男二人と寝る。

何と大胆で捨て鉢な行為かと驚いた (この辺りが、桐野夏生作 らしいところかと思った)

その後、東京に戻り、予定通り、草桶の精子を子宮内にいれる。

3回目だったか、その施術? は成功したのか、 「妊娠用正反応は陽性」 と出る

北見で寝た男の子どもでないとは断言できない。 精子の命は何日かとしらべるが…

 

理紀は草桶の妻悠子に、このことを打ち明ける。

悠子は草桶に内緒にして産めばいい、 私が育てると。 そこの複雑な心理をどう解釈するか。

今から、原作を読むkはないので、このドラマの進行を見る。

このドラマの生殖医療は、倫理や道徳、人間と神  ということより、金持ちと貧しい人の問題のように思う。  人間もまた、経済によってつくられるということか。