10月5日(水)

昨日のBSプレミアムの番組 「ヒューマニエンス」のテーマは 「疲労」 だった。

「過労死」(カローシ)  という言葉は、日本発で今や世界に通用する言葉になっているそうだ。

勤勉が自慢の日本人、少々では弱音を吐かず、死ぬまで働くまじめな国民性。

 

この過労死を生み出す 「疲労」 について科学的に迫ろうとする、また私自身が、これは高齢のせいだろうけど、年中疲労感にとらわれているみたいな感じもあるし、興味があった。

ゲストは、疲労について研究している、阪大と慈恵医大の教授、陸上競技の 為末大さんだった。 お二人の学者が言われるに、疲労研究は日本が一番進んでいると。 なぜなら日本人が疲労している、あるいは覚える人が一番多いから。 ほかの国では、皆そんなに疲労してない?  (ちょっと、笑っちゃいそうになりませんか)

 

疲労と疲労感は別のもの

疲労を感じることで、「休め」 「何か危険」とかの生体としての防衛のためのサインなのだが、その疲労感を人間は自分で消すことができる。 ドーパミンが打ち消す。

充実感だの達成感だの喜びだので、疲労感をないものにできる。 

高騰動物って、いいのか悪いのか、これをホモサピエンスの優秀さだという人はいるだろう。

こうして、疲労感なき疲労が、作られ積み重なっていく。

 

疲労による重大事故を防ぐ意味で 「疲労計測装置」

を導入し、社員の健康管理をしている、物流会社の例も紹介していた。 血中酸素測定器の大型みたいな感じで、指から情報を得て、疲労を数値化する

現実にどのように役立っているとかまではなかったが、研究が進めば精神論でやってきた運動部の練習や会社の人事管理も理論優先になるかもしれない。

 

まだ、動物実験の段階と思うが、ストレス(疲労に通じる)の可視化も進められている。疲労によって体の中に何が起こっているか、を臓器系というか細胞生物学のレベルで見ていくということ

これが発達すれば、過労死のいろいろな不明点が彰隆になるかも。

 

栄養ドリンクは効くか、とかウイルスとの関係などなかなか面白かった。

ヒトヘルペスウイルス6型 とうつ病との関連が研究中みたい。

知識不足でうまく説明できないが、疲労がこのウイルスを増殖させ、特殊な蛋白抗体をつくり脳に作用するとか。 うつ病の原因が(一部だろうが)解明されたら治療法も進み明るい材料になるな。明らかになることで、いいことばかりではないだろうが、ひとの幸せにつながればいいな