桜雪
この作品は、篠原演劇企画さんの新風プロジェクトでの脚本公募企画に応募して選んで頂けた作品になります。坪田塁先生に潤色して頂き、篠原演芸場で桐龍座恋川劇団座長の恋川純さん主演で上演して頂きました。本当に素晴らしいお話になっていて、こんなに素敵になるんだなぁ…ありがたいなぁと感動したのですが、ここにはそちらのバージョンは載せられないので、あくまでも私のオリジナルバージョンになります。もしも上演されたものを観ていた方がこれを読んだらちょっと違うなと思われるかもしれませんが、ご了承下さい。終演後、私が書いたと知らない近くの席の方が「こういうのが観たかったのよー」とお話しされているのを耳にして、お芝居を作ることの喜びを初めて知ったような思いがしました。まだまだひよっこですが…本当に嬉しい一言でした。
あらすじ
新吾と慶次郎は幼馴染で無二の親友。同時に、共に通う道場主の娘・波路に思いを寄せる恋敵でもある。慶次郎は血のつながらぬ兄に疎まれて家では辛い立場だが、可愛い弟の為に耐えていた。ある日、慶次郎の兄が藩の金を自由にしようとする若年寄・菅野の罠にかかり、慶次郎に新吾の父を殺させろと命じられる。弟の為と説き伏せられ、涙を呑んで話を受ける慶次郎。やがて新吾と対決することとなるが…。
