屋根をオープン出来るセリカは、「コンバーチブル」として販売されていたアメリカンサンルーフコーポレーション製造のものだけだと思っていました。
しかしヨーロッパ版のカタログに掲載されていたものを見るとどうやら細部が異なります。
ヨーロッパ市場向けの生産、物流とかはどうなっていたんだろうか?という疑問をいだいて、海外サイト等をしらべていると、いくつか興味深い写真を見つけたので記録しておきたいと思います。
ドイツのトヨタコレクションというミュージアムに保管されているらしい87年式AT160カブリオレ。
前期型でA型エンジン(1,600cc?)を積んだものが存在したとは!しかもフロントバンパーのフォグランプ付きエアロは先日入手したドイツ版オプションカタログに掲載されていたものと同じようです。
見切れていますが、隣にブルーのT16セリカも展示されています!こちらについてももっと情報が欲しい…。
フロント周りのデザインからするとこれも前期型のようです。幌形状が日米仕様と異なります。ホイール?ホイールキャップ?も見慣れないタイプ。
続いてフランス語の熱烈なセリカファン?が書いてくれたと思われる歴代セリカのオープンカーサイト。
このサイトはかなり詳細で興味深い内容ですが、一旦ここではT16系のみに絞ります。その他の歴代セリカのオープン仕様については別途記録したいと思います。
これはおそらくアメリカASC社製の後期型のコンバーチブル
前期型のカブリオレ。フランスのセリカマニアさんの情報によると、
•カブリオレはドイツのSchwan社が製造。
•フルオープンとタルガトップのセミオープンも可能。
•ASC製とは違い、エンジンは150馬力(一部の国では触媒付き140馬力)
•トヨタは設計と製造をその分野の専門家に委託することによりバリエーションを増やすことを低コストで完成。第4世代の日本での成功により、以降も次のモデルで同じ手法を繰り返した。
なるほどやはりヨーロッパではアメリカとは別のメーカーが担当していたのか…。
そして搭載エンジンは3S-FEではなく、3S-GEのようです。
85年の東京モーターショウに展示されたGT-FOURコンバーチブル。
4WD+ターボ+オープンの贅沢な一台。
激レアのハッチバック版のオープン。
まさかこんなバージョンも存在したとは!
リヤスポイラーの形状も見た事ないタイプ。
でもなんとなくの印象として、クーペより格段にボディが弱そうで心配。
リヤハッチの開け閉めを繰り返していると、強度不足でボディが歪んでしまいそう。
ハッチバックタイプのカタログも!
販売価格はいったいいくらだったんでしょう。
オーバーフェンダーまでついてコレはコレでカッコいいな。
セリカリフトバックカブリオ
ヨーロッパ市場におけるオープン仕様はschwan社が担当したようです。全然知らなかった…。
このschwanという会社のサイトを探してみたのですが、公式なものはヒットせず。
もうすでに潰れてしまったのかな?
セリカ以外にも手掛けた車種があったのかどうか、ちょっと気になるところ。
ドイツのミュージアムに、フランス人マニア。
アメリカほどには販売台数は出回っていないはずですが、ヨーロッパにもセリカに対して熱い気持ちを持った人がいるのは心強いです。