第255話


こんばんは
菊水千鳳です


前回の日記の続きです


ㅤ源義経さんからメッセージを受け取った翌日、間髪入れずに
今度は頼朝さんが再び部屋に現れました。

頼朝さんは呼吸を整え、
フーッとため息混じりの深呼吸の仕草をしたあと、
おもむろに俺に以下の質問してきました。

【ワシの (義経に対する)やり方は
どう思ったか?
ソナタの意見を述べよ
ワシの対応は正しかったと思うか?
暫く考えてからでいいㅤ答えてみよ】と。


これに対し、俺も深呼吸してから
率直にこう答えました、

【一つだけ賛成したくない事があります。
義経さんを一度でいいから、言い分や詫びを聞くために鎌倉へ呼び寄せていれば、流れは変わっていたかもしれないって思いました。

義経さんが平宗盛を頼朝さんに差し出すために鎌倉へ入ろうとした際、義経さんだけは鎌倉へ入らせませんでしたよね?

しかし、この時実際に入らせるべきだったのでは?
そこでしっかりと義経さんの言い分や思い、詫びを聞いてみるべきであったって思いました。

仮に義経さんの言い分やお詫びを聞いた上で、それが受け入れられないものであったなら、その場で打ち首にすれば済んだのではないかと思いました】と申し上げました。


頼朝さんいわく、

【そうか
そうお思いになられるか
それを聞いて良くわかった】と。


頼朝さんの表情は固く、様々な思いが込み上げてきているようでした。

頼朝さんは無言のまま去っていかれました。



暫くして
北条政子さん (頼朝さんの妻) と
共に再びいらっしゃいました。


北条政子さんと俺は、この時初顔合わせです。
尼さんの姿で来られました。


頼朝さんの目が赤い….

多分、感極まって号泣したのでしょう。


このあと、無言のまま二人は帰っていきました。



ㅤ数日後の8月23日夜のことでした。

名だたる源氏の頭領達、頼朝さんの側近達が部屋に来られ、俺の面前で何やら話を始めました。

先ずは頼朝さんや義経さんの父である
源義朝(みなもとのよしとも)さんが口火を切りました、

【明るみに呼び出したりして済まんの
保元の乱では格段に成功したのじゃが 平治の乱でこんなになった

難しい選択 
意図の違いが誠に許しがたかった 
決めるのはワシの方じゃから 
身分にこだわりすぎた】と。 


次に頼朝さんいわく、

【義経への処遇について
一人一人から意見を聞きたい】と。


義朝さんいわく、

【大切なせがれ(=義経さん)であるからきちんと処遇を備えた上で家臣として迎え入れたらどうだ?】と。


次に家臣達のどなたかな? いわく、
【日本を統一へと導いたのだから 
多少の伴わないのはやむを得ん
事新たに邁進致すがよいぞ】


さらに別の家臣いわく、
【これからは世の流れに従うのだ 
(当時)あれくらいのごときに手を妬いてしまわれた
(義経さんを)突き放したりせずにだ 
堂々と話し合えば良かったのでは?】と。


これに対し、義経さんいわく、
【この場を借りて 述べさせていただく】と。

(ここで、たまたま俺は喉が乾いていたので、炭酸飲料を飲もうとして
源氏の皆さんにも炭酸飲料ジンジャーエールを増やして差し上げました)

すると、義経さんいわく、
【いたれりつくせり 感謝申す】といい、ジンジャーエールを一気に飲み干しました。

多分、皆の前での初の弁解、謝罪の機会を前にして、緊張して喉が乾いていたのでしょう。
グッドタイミングでした。



義経さんの本題が始まりました。


義経さんいわく、

【やり場のない寂しさがあった
よもや嫌われ者としてあしらわれ 
京(=京都)にも居られんようになってしまったんじゃ

多少の罪は免れん
もう少し思慮深さが必要でござった 

もう (このチャンス以外に)
道はござるまい
誠にお詫び申すゆえ
このままでは申し訳が立たない

しかとこの場を持ってお願い致す所存である 

私の心無いご無礼を致してしまいましたこと 
この上ㅤ深くお詫びとさせていただきますよう切にお願い申し上げる 

赦していただきたく 
お詫びいたす!】と。



頼朝さんいわく、

【ではやむを得ん 
意見のやや割れるところではあるが
(義経よ、) これからはあのような行為をしてはならぬぞ

よいか わしらにとっては 
どこまでも忠誠心が大事なことなのかを思い知らせたかったんじゃ 


トンボ帰りしたかとて 
お主にとことんまで向き合う余裕が
ワシにはござらんかった

急に手を返すような行為が
何にもまして気に食わんかったんじゃよ
我慢ならんかった

(ここまでこうして来るまで長い歳月の間) 苦しかっただろう?

よもや永遠の別れを堪え忍ぶかと思っていた 

宇宙に 

そして言葉を(聞く耳を持つことが)できたこの者、菊水千鳳殿に誠に感謝致す 


本日をもって 
この別れを古い(ふるい?)に処す 


別れは十分に続いた

なのでもうよい 意気は繋がった】
(この言葉を最後に皆の気配が消えました どこか内密?な感じ)


そして、暫くして頼朝さんが
再び来られ、そしていわく、

【とうとう会話ができた
(義朝さんが横にいる)

あとを振り返ってみたぞ 

そして、見つめ合いながら 
抱き合ったわい 

時が流れた 

ワシも責められるべく所があったかもしれん ようやくな】と。


手洗いから戻ってきたら、
頼朝さんと義経さん兄弟が
素敵な笑顔を見せていました。

兄弟、どっちが背が高いかって
やってます。背比べです。


寝る前に、大の男が二人、こっちを見ながら仲良く温かい笑みを浮かべていました。

ただの笑みではなくて、
兄弟愛かな

嬉しくも深さのある…感動的です


まあ、源氏さんは当時は沢山の人達を殺めてきた経験があるから、2人とも 1メートルの至近距離で俺に顔を近づけてきましたけど、
何かこう ライオンが微笑んでるような(笑)

どことなく凄みのあるお顔でした。

あっ、いや、違うな(笑)
その、カッコいいです
は、はい(笑)。
貫禄十分です。(汗)


何か昔の人だからでしょう。
不手際が生じたら
自害して果てる程の覚悟がある
雰囲気やオーラを身にまとっていました。

強者同士のような、
現代人にはない雰囲気。

さすが時代を切り開き
生き抜いてこられた肝っ玉!
武将ですね。


ㅤ続いて8月24日の昼の出来事です。

部屋で昼御飯の準備を始めていたら、頼朝さん達の気配をキャッチしました。

部屋の奥に頼朝さんが、
だまーって机に寄りかかりながら、
右足を左足の膝のところまで曲げて、腕を組んでいました。

少なくとも数十名の源氏さん達が立っています。

流し台にいるこちらを見ています。

背が高い人もいますね。
そこそこ装備した姿です。
動きやすそうな装備のよう。

俺は彼等の前で普通にご飯を食べ始めていたら、頼朝さんは俺の右斜め正面に来られ、

【はあーっ】
ため息をつきました。


頼朝さんいわく、
【全部書いてくれたことは
本当の事実である 

余すところなきよう
(日記にして皆に) お伝え申せ 

責任はワシにある 
先行きの不安からそう決断 (=義経さんを討伐する) を下してしまったんじゃ 

あるがままに書くがよい 

謎がおありなら 
事細かに(歴史を)調べるがよい 

顔の似た兄弟だ 

背丈なんかはそっくりだぞ 
源氏一門の間柄じゃ 

これから先は
どこへ行こうとも一緒じゃ 

血を分けた兄弟だ 
(兄弟間の) 争い事は慎まねば

精一杯この腕で抱き締めたぞ
(肘を曲げて自分の腕を見せる) 
(爽快感が伝わってきた)

(弟の)大きな体 
暖かく感じたぞ 

震えるとはこの事を言うんだな
礼を尽くすぞ】と。


俺いわく、
【俺みたいな奴だけど、こんな俺でもお役に立てれて光栄です】。  


頼朝さんいわく、
【アハハ 何を申されるか 
このたわけ!ㅤウワッハッハ 
愉快じゃ愉快じゃ!】と言って
(俺の右肩の背中側を軽く叩いて)帰りました。


最後に家臣達がこちらを向いて、

【感謝致すぞ 】
と言って全員帰られました。


ㅤ800年以上続いた
頼朝さんと義経さんとの間の確執から、現代の今になり
ようやく解放され、新しい兄弟としての歩みを始められました。



これからのお二方、
今後とも益々活躍することと
思います。


その3へ続く



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