第243話


おはようございます
菊水千鳳です


ご覧いただいている
【崇徳天皇 怨霊から守護神へ】の連載を一先ず終わりにし、
【日本武尊(ヤマトタケル)さん】
関連の連載を書きます。


今回から、
【源頼朝さん 義経さんの
愛と涙と感動の再会物語】(仮)の
連載を予定しておりましたが、
源頼朝さんからの暗黙の了承を得まして、ヤマトタケルさんの特集を先にお届けする運びとなりました。



ㅤヤマトタケルノミコト、
俺はヤマトタケルさん
または、タケルさんと呼ばせていただいています。



生前のヤマトタケルさんは
幼少期からあまりの粗暴さの故に、父である 景行(けいこう)天皇に
おおいに恐れられてしまいました。

些細な理由なのに、ヤマトタケルさんが簡単に兄弟を惨殺したりしたのを目の当たりにした父は、
いずれは父である自分も些細なことで息子に殺されるのではないかと案じてしまったのです…。


この時点で既に、ヤマトタケルさんのはかない運命は決まってしまいました。

息子を恐れた父に
疎んじられ、
避けられ、
遠ざけられてきました。  


父は、息子が戦の末に戦死してもらうために遠征を命じ続けたのです。 


結局、数々の伝説を残しながら、
ヤマトタケルさんは戦死してしまいました。


死後、ヤマトタケルさんの魂の中で、粗暴な側面が一気に膨らんでいったようでした。

恐らく父=天皇家に対する恨みの念が、やがては日本を滅ぼすほどの巨大なエネルギーと化し始めたようでした。



天の神々はこれを恐れ、
この国をヤマトタケルさんの怨念による破壊から護るために、
神々は総出で力を振り絞り、
ヤマトタケルさんを縛り上げてしまったのでした。

いわゆる力の封印】を施したのでした。

これにより、ヤマトタケルさんは
長きに渡り、本来の力を出しきることが叶わずにいたのでした。

そして、いつの日か、この封印を解いてくれるものが現れるのを待つしかなかったのです。



ㅤ数年前、天神の最高神
アフラマズダはこう言いました、

【ヤマトタケルの封印を解けば、
日本を滅ぼすかもしれないのよ】と。

だが、俺はアマノジャク(笑) 
いつか封印を解いてみようと考えていました。


その解く機会が
不意なことで訪れてきました。




その2に続きます。