3月1日水曜日〜その11




(写真)昨秋、東京での独演会をプロデュースして頂いた、放送作家 和田尚久さんが、2月19日のニッポン放送『明石家さんまのオールナイトニッポン』の音源を送って下さり、さっそく聴きました。内容は、今から39年前、S59年7月2日、明石家さんま兄さんの毎日放送ラジオ『ヤングタウン』のリポーターだった私が、兵庫県西宮市女神山の笑福亭鶴瓶邸へ押しかけると云う話。まだかまだか…と到着するのを待ちかねていた笑福亭鶴瓶兄さん。そこに一台の車が走って来たので「菊水丸来た!」とズボンをズラシてお尻丸出しで出迎えたところ、その車は知らぬふりして山の上へ上がって行き、しばらくはご近所で変質者だと思われていたエピソード。このお二方がトークするとよく登場するネタ。鶴瓶噺でも聴きました。今回も39年前の出来事を、昨日のように語り合うお笑い怪獣二人組。正確には、その日がさんま兄さんの誕生日の翌日ゆえに、カレーがお好きなので、スーパーの店頭に並んでいたレトルトカレーを20種類以上を長袋に詰めてもらって、生放送のスタジオでお渡ししたのです。すると「何をくれたんや?」と開封され、ボンカレーを筆頭に、取り出しても取り出しもカレーが続き「ヒャッヒャッヒャッ」と、あの引き笑いで大受しているところへ、スタジオに鶴瓶兄さんから電話が入り「ラジオ聴いてるけど、さんま!俺もカレー好っきや」と一言で電話が切れたのです。間髪を入れず「菊水丸、これ全部、鶴瓶兄さんの家へ持って行け!」とさんま兄さん。慌てたようにまた鶴瓶兄さんから電話が入り「頼むから、迷惑やから、新築の家に来んといてくれ」と電話が切れる。それを無視するかのように、私は「行ってきま〜す」とノー天気に千里丘のスタジオを出たのです。携帯電話の無い時代なので、途中の電話ボックスを見つけてはリポートする私に、スタジオのさんま兄さんは「菊水丸はまるでジョーズや」「どんどん近づいて来る」と盛り上がっていました。この前フリがあって、冒頭の話に繋がるのです。そして、私が到着した時には「引っ越して来た家の前でお尻出して」と、奥さんにえらい怒られてはりました。これが、笑福亭鶴瓶兄さんとの初対面。和田さんが送って下さった『オールナイトニッポン』の中でも語られていますが、当時は吉本興業と松竹芸能の交流は殆ど無く、お二人がベルリンの壁を取り払ったとも言えましょう。鶴瓶邸では「菊水丸、お前おもろいなぁ」とおもてなしに預かり、此の出来事から1か月後、なんと松竹芸能のユニット的な番組『鶴瓶と花の女子大生』に私を呼んで下さいました。これは、前例がなく、かなり楽屋で話題となったのです。鶴瓶兄さんも「駄目もとで指名したけど、来てくれてよかったわ」と言うて頂いた思い出がございます。以後、私の盆踊り出陣式パーティーにも来て下さり『無学』へも出演させて頂き、交流は続いています。




(写真)こちらは、お尻事件の1か月前の6月10日にON-AIRされた、朝日放送テレビ『さんまのフットワークスタジオ』。吉本興業のユニット番組です。短期間で両ユニットに出たのは私くらいだと思います。