5月4日水曜日〜その7




『桂米朝集成 第三集 上方文化』を読む。P214に越路吹雪さんのことを書いておられる。




(写真)私が越路さんの代表曲『ろくでなし』を初めて聴いたのは、ご本人の歌声では無く、S56年1月1日〜10日の名古屋・大須演芸場での「唄うエンターティナー」聖モカさんの高座でした。17歳で河内音頭のプロ活動を始めた前年、越路さんは他界されていますので、接点はもちろん舞台を拝見した事もございません。10日間の昼夜、楽屋に居ても聖さんの『ろくでなし』が聞こえてきましたので、すっかり覚えて、帰阪するや越路さんのシングル盤を買ったのです。『ろくでなし』を聴くと、土足厳禁の大須の舞台袖までスリッパで来て、衣装の一部と云う解釈でブーツを履いて登壇。戻って来ると、直ぐスリッパに履き替えた聖さんを思い出します。