5月3日火曜日〜その20




(写真)今日は憲法記念日。改正論議にばかり話題が集中しているようですが、ウクライナ侵攻を受けて、今こそ憲法で定められた“表現の自由"について考えるべきだと思います。ウクライナへ侵攻したロシアでは情報統制が強化され、表現の自由なぞ存在しません。しかし、それは他人事ではありませぬ。我が日本でも戦時中は、表現の自由を厳しく規制されていたのです。それを物語る資料が手元にござります。先代京山小圓嬢師匠の台本。時局に反する外題は口演禁止とされ、あらかじめ台本を提出して検閲を受ける。添削は当たり前。時には書き直しを命じられ、合格印・支障なし印が押されなければ舞台へ上がれなかったと云う悲しい歴史が芸能にも存在したのです。政治風刺など以ての外であった不自由な時代から百年も経っていません。憲法記念日は、平和の尊さを改めて考える一日でした。