7月7日水曜日~その7




『巨悪VS言論 田中ロッキードから自民党分裂まで』を読む。




(写真)本当に分厚い。だからと言って、退屈ではない。成る程と得心する内容。今から28年前に書かれた一冊ですが、古くない。例えば、P219の立花隆さんの指摘が鋭い。田中角栄にすり寄る官僚には利益が約束され、背を向ける官僚には不利益が与えられる。利益とは、省内での出世、退官後の有利な天下り先、政界への進出、その官庁の求める政策・法案の実現、予算の獲得といったことで、不利益とはその逆である…と、現在でも同じ事が起こっています。森友学園への国有地売却の一件で、近畿財務局 赤木俊夫さんの正義感に対して、佐川宣寿とかいう理財局長が国税庁長官に成り上がった事例はまるっきり此の図式。