6月26日土曜日~その14




(写真)私が折に触れて聴くLP盤に『ナット・キング・コールをしのんで ひばりジャズを歌う』がございます。名人 美空ひばりさんの歌声は勿論のこと、バックを務める原信夫&シャープス・アンド・プラッツの演奏が最高に素晴らしい。お気に入りは、アップテンポの「恋人よ我に帰れ」とスローテンポの「ローリーワン」。其の名盤の指揮を執られた原信夫さんの訃報が届きました。


(写真)原信夫さんとの初対面は、H19年4月2日。毎日放送ラジオ『さてはトコトン菊水丸※4/6ON-AIR分』にゲストでお越し下さり、ビッグバンドのお話よりも、ひばりさんとの共演、帝国劇場でのレコード大賞と東京宝塚劇場での紅白歌合戦の掛け持ち演奏について質問すると、丁寧に秘話を語って下さったのです。原さんは、赤坂のニューラテンクォーターでナット・キング・コールご本人とも共演なさっているのが凄い。
(写真)ビッグバンドの事を殆ど伺わなかったので、お帰りになられる際に「失礼しました」と申し上げると「あまり話す機会がないことなので楽しかったですよ」と言うてくれはったのです。でも内心、どうなのかなぁ…と案じていたところ、H20年10月16日に再び番組へ来て下さりました。二度目のご来場では、ビッグバンドのお話だけに絞ったと記憶していますが、ザ・ベストテンの演奏時代の話を質問したような…。でも、このCDをプレゼントして頂き、引退公演にも御招待してもらってますので、合格だったと勝手に思とります。後日、マニアな私のために貴重CDも送って下さいましたから…。改めて、地下オーディオルームで名演奏のレコードに針を落として原さんを偲びたいと考えています。心よりご冥福をお祈り致します。