河内音頭 河内家菊水丸




明治時代、新聞が普及した頃、河内平野の盆踊りでは、音頭取りが櫓の上で、即興的に新聞を読みつつ、憶測推測を加えながら時事問題を語る新聞詠(しんもんよ)み河内音頭が流行しました。令和の御代まで、スタンダード作品として語り継がれてる『河内十人斬り』は、明治二十六年、金剛山の麓で起こった十人の斬殺事件を題材にした新聞詠みで、歌舞伎にも取り上げられるほどの評判を呼んだのです。しかし、大正~昭和に入ると新聞詠みの演り手が無くなり、長らく途絶えていた其の手法を、S59年7月に私が復活させて『グリコ森永事件音頭』を第一作として発表しました。そして、第二作が、犯人グループ かい人21面相がグリコヘ出した「終結宣言文」をそのまま歌った『グリコ終結宣言音頭』。従って、作詞はかい人21面相です。菊水丸 21歳。演奏はエスノリズムオールスターズ。

 

 

 

 

 

  

※湾岸戦争開戦45日前のイラク・バグダッドで開催された『平和の祭典』での河内家菊水丸一座の記録~その①。27歳。