4月3日土曜日~その4



(写真)発売中の週刊文春を読み、呆れました。私が此のブログに繰り返し書いてきたように、前厚労大臣の加藤勝信官房長官の責任は重い。それに比べて、ワクチン担当の河野太郎大臣と現在の田村憲久厚労大臣は本当に国民のために必死で頑張っておられます。
そこで、先月26日に北御堂 津村別院ホールで収録を行った『伝統芸能にかかる』で御披露した、約10年振りの新聞詠み河内音頭の新作「ワクチンと接待」。当日は「九代目横綱」が長講で、此の外題はコンパクトにまとめての口演となりましたので、完全版をブログに記録しておきます。


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新聞詠み河内音頭『ワクチンと接待』

♪ここは東京 霞ヶ関の
厚生労働省の前


通行人A「立派な建物やなぁ…さすが厚生労働省」
通行人B「しかし、この大きな建物の中で、一体、何人ぐらいが働いてんのかなぁ」
通行人A「そうやなぁ…ざっと計算しただけでも、半分以下やろなぁ…」


♪高級官僚は辛いもの


官僚A「困ったなぁ」
官僚B「困りましたねぇ」
官僚A「完成度の高い、ファイザーのワクチンが入ってこない。思えば昨年、総理も当時の加藤大臣も来年の6月までに、つまり今年の6月までに、相当数のワクチンの供給契約を結びました…と、記者会見で発表していたが…あれは、ちゃんとした契約をしていなかったらしい」
官僚B「本当ですか?」
官僚A「本当だ。たのんまっせぇ、わかりました、ほんならよろしく、ガチャン!!。と、電話で喋っただけや」
官僚B「ホンマですか!?。先輩、それ誰に聞きました?」
官僚A「うちの隣のおっちゃんや」
官僚B「隣のおっちゃん?」
官僚A「そうや」
官僚B「先輩の家の、隣のおっちゃんなら、信憑性の高い話ですなぁ。その隣のおっちゃんというのは、事務次官でしょ」
官僚A「なに?」
官僚B「ですから、先輩がいつも仰ってるじゃないですか…うちの隣のおっちゃんは事務次官だと」
官僚A「違うがな…うちの隣のおっちゃんは、運動不足やのに、きょうも"ジム行かん"言うてはんねん」
官僚B「ああ、事務次官と違って、ジム行かんですか?なんじゃそら…」
官僚A「それよりも、困ったのう」
官僚B「困りましたねぇ」
官僚A「上層部は、打開策を考えておけ…と、部下に丸投げするだけや。海外ではファイザーから多くのワクチン供給を受けている国もある。日本はG7、G8のメンバーなのに供給量が少ない…やはりこれは、最初の段階でファイザーの偉いさんに対して、接待をしていなかったからだろう。他の国はきっと接待を」
官僚B「先輩、先輩、声が大きいです。いま、霞ヶ関では"接待"という言葉は禁句になっております」
官僚A「あ、そうだったそうだった。では、7万円のお食事は?」
官僚B「それも駄目です」
官僚A「23人の会食は?」
官僚B「言語道断です」
官僚A「賭けマージンは?」
官僚B「あ、黒川検事長。それはアホらしすぎて、いいでしょう」
官僚A「佐川が…」
官僚B「何です?」
官僚A「いつまでマスクをすればいいんだ!記者の君たちなら何か情報があるだろ」
官僚B「いゃその…麻生大臣の物真似はいりません。不愉快になるだけですから」
官僚A「わかった。うーん…接待かぁ…我々、霞ヶ関の人間は、接待されるのは上手いが、接待するのはヘタだからなぁ」
官僚B「そうです。接待されても接待するな」
官僚A「そんな標語(兵庫)があるのか?」
官僚B「ええ、神戸の方だけで流行ってまんねん」
官僚A「ということは、この大きな建物の中では何人ぐらいが接待を受けとるのだ?」
官僚B「そうですなぁ…ざっと計算しただけでも、半分以上でしょうなぁ」
官僚A「ホンマかいな?。ワシは接待を受けたことはないぞ」
官僚B「私もです」
官僚A「うーん…起死回生のためには、ファイザーヘ出向いて行って、やはり接待するしか手はないか…。誰か接待のうまい人間がいないかのう」
官僚B「そうですなぁ…でも、我が省には、そんな人材はいないでしょう」
官僚A「うーん…いないか…困ったのう」


♪じっと考えいましたが


官僚A「そうや!!」


♪ニッコリ笑って
小膝 叩いて うなずいて


官僚A「うってつけの人物がいるぞ!!」
官僚B「えっ、いましたか?」
官僚A「いる。民間人だが…」
官僚B「誰です!?」
官僚A「菅総理大臣の息子や」
官僚B「総理の息子?…。ああ、あの人!!。そら、うってつけの人物ですわ。接待名人。帰りに表まで見送って、お土産に白い紙袋を渡して」
官僚A「そう、あの紙袋には、なんて書いてあったか知ってるか?」
官僚B「ええ、知ってます。高級食パン。私ら世間では高級官僚と言われてますけど、高級食パンなんか喰たことおまへん」
官僚A「わしもや…袋の中には、時節柄、パンとミルクが入っとったんや」
官僚B「パンとミルク?」
官僚A「そう、パンとミルク、パンでミルク、パンデミック」
官僚B「言うてる場合やおまへんで。しかし、よう思いつきましたなぁ…総理の息子は如才の無い人やから、タクシーのチケットも渡して…」
官僚A「そうそう、写真週刊誌を見たけど、嬉しそうに貰ろとったなぁ。あれは、きっと、このチケットで家に帰りますが、ちょっと遠回りした場合、料金が高くなりますが、それでもよろしいのでしょうか?と聞いたんやろなぁ…ほんなら総理の息子は、どうぞどうぞ!寄り道はご自由に…と言うたと思う」
官僚B「成る程…それならば、ファイザーの偉いさんを接待する時にもタクシーチケットを渡しますか?」
官僚A「当たり前や。チケットは金券。臨時収入みたいなもんや。いくら高給取りでも芸人や河内音頭取りのように、ご祝儀を貰う機会もないやろから」
官僚B「えっ、河内音頭取りって、ご祝儀もらえるんですか?」
官僚A「そうや。貰えるけど、貰えるのは横の太鼓とギターだけ。真ん中の音頭取りは口だけしか動かしてへんから、皆目、働いてへんように見えるらしい。その点、太鼓の三条史郎さんは全身動かしてるし、ギターの石田雄一さんは動かさんでもええ指まで動かしてるから…ご祝儀が貰える。次、生まれ変わるなら絶対に太鼓かギターや」
官僚B「先輩、そんな話はどうでもいいんです。とにかく、ファイザーの偉いさんを接待して」
官僚A「そうそう、タクシーチケット渡して…喜びはった時には、毎日、家から会社まで使いなはれ…と余分に渡して、時間があれば、これで国中まわりなはれ…なんやったら、暇を見つけて、そのチケットで、遊びに日本まで乗って来なはれ…と、束で渡したらええねん」
官僚B「わかりました。それでは、さっそく、この案を上層部に提案しましょう」
官僚A「うん、そうしよう」



♪喜び勇んだ二人が
さっそく向かう上層部
部屋のドアをコンコンと
ノックしました その時に
静かにドアが開きまして
中から出て来た大男
二人は アッと驚いた


官僚A・B「えーっ!あなたは!!」


♪顔を出したる大男
一体全体 何者なるのか?
丁度時間となりました
この続きを楽しみに
それでは皆様さようなら