1月15日水曜日~その2



(写真①)評論家の坪内祐三氏の訃報に驚きました。週刊文春の連載「文庫本を狙え!」は、私の貴重な情報源。其のコラムを切り抜いて、千日前の波屋書房へ注文に出す。此れで手にした名著は数々有ります。例えば、八代目桂文楽 著・聞き手 暉峻康隆『文楽の落語藝談 長生きするのも芸のうち』。S44年3月に三省堂から出た林家正蔵師との共著的な『落語藝談 上』は持ってはいますが、文楽師の項だけが独立した新装版。ごれまた、表紙が魅力的なので買い求めた次第です。
(写真②)取り上げてた本を紹介する文中に登場なす別の文庫に興味を示す事も有りました。植草甚一 著『雨降りだからミステリーでも勉強しょう』は其の一冊でした。
(写真)今東光さんが、河内山本の天台院の特命住職時代に出版された『東光金蘭帖』。其の中に紹介されている藤澤清造…と云うような書き出しに惹かれて『根津権現裏』を資料的に入手しました。そんなこんなで、此のコラムをとても楽しみにしていたのです。面識は御座いませんでしたが、私の7年前の入院の事、声帯が無事に残っての復帰についてもご存知だったと人を介して聞きました。残念。ご冥福をお祈り致します。