9月22日土曜日~その4



(写真)6月22日 兵庫県姫路市キャスパホールで開催「第十回 河内家菊水丸独演会」パンフレット~挨拶文


※提出原稿
本年も河内家菊水丸独演会にお越しを賜り、厚く御礼を申し上げます。早いもので今回で第十回を迎える事と相成りました。毎年、盆踊りツアーの幕開きを飾る姫路独演会は、河内音頭の古典外題をじっくり聴いて頂く研鑽の場でもあり、とても大切に考えております。
今回は第十回記念として、百派千人と言われる河内音頭の世界と菊水丸がどの様にして出会い、プロ活動に至るのかを描いた映画「少年河内音頭取り物語」を特別上映する運びとなりました。此の物語は、所属する吉本興業の創業100周年プロジェクトとして制作され、平成十九年度の「アジアン映画祭」出展作品でも有ります。主演は、私自身が子供の頃に好きだったスーパーアイドルのキャンディーズのスーちゃんこと田中好子さん。母役を演じて下さっています。脇を固めるのが、松竹新喜劇の高田次郎さん、東映のお姫さま女優 三島ゆり子さん。吉本からは、西川のりおさん、ザ・ぼんち 里見まさとさん、美容番長 シルクさん、吉本新喜劇より池乃めだかさんと井上竜夫さんがゲスト出演。更に、銀幕の世界華やかなりし頃の大映のドル箱シリーズ『悪名』『眠狂四郎』『兵隊やくざ』を世に出した名匠 田中徳三監督がメガホンをとられた贅沢布陣で御座います。
撮影から十年が過ぎて、残念なことに田中好子さん、井上竜夫さん、田中徳三監督は既に天国へ召されています。特に田中好子さんにとっては生涯最後の主演映画です。87歳だった田中監督も生涯最後の作品となりました。
此の映画の内容の如くに初心を忘れず、今回の第十回を一つの通過点に、これからも芸道精進に励みますゆえ、来年以降もご贔屓の程、宜しくお願い致します。