2月9日金曜日~その2



7日付のスポーツニッポン連載「菊水丸店主 珍宝堂」



※提出原稿
昭和52(1977)年、少年河内音頭取りとして盆踊りの櫓で歌っていた頃、FM放送をカセットテープに録音するエアチェックが大流行。時まさにイージーリスニングブームで、ポールモーリアグランドオーケストラの演奏がヘビーローテーションで流れていたのです。その折に「恋のアランフェス」のギター旋律に魅了され、さまざまな演奏家によるホアキン・ロドリーゴの原曲「アランフエス協奏曲 Ⅱ.アダージョ」を追いかけました。
平成11(1999)年、クラシックギタリストの村治佳織さんが、97歳のロドリーゴ氏を訪ねる映像に遭遇。私はてっきり、19世紀の作曲家だと思い込んでいたのでご存命であることに驚き感動。それがきっかけで、村治さんの演奏会へは数多く出掛けております。
先月末、大阪市中央公会堂・大集会室にて『文春トークライブ 村治佳織「5つの転機」in OSAKA』が開催され、本番前に村治さんと初めてお目にかかりました。ドリーゴ氏との対面から20年。その半年後にロドリーゴ氏がお亡くなりになったことを考えると、出会うべくして出会えた運命的なものを感じて居られるようでした。記念に私が所蔵するロドリーゴ作品を収録のDVDにサインを記して頂いた次第です。次回の文春トークライブは、3月7日(水)に名古屋の今池ガスホールで行われます。楽しみです。