12月18日日曜日~その6



20時半、終演。



本日の外題
一席目「王将」



(写真)浪曲名人 酒井雲に入門。酒井雲坊と名乗って修行を積まれた村田英雄先生。レコードデビューを果たしたのが長編浪曲。其の中のひとつが、将棋の鬼と呼ばわれた坂田三吉の人生を綴った『浪曲版・王将』。やがて、挿入歌『王将』が話題となり、シングルカットされ、たちまちの内に昭和歌謡の大ヒット曲となったのです。私は平成8年に近鉄百貨店 上本町店で開催された『第23回将棋まつり』出演の依頼と共に、対局に因んだ河内音頭の口演とのリクエストを受け、直ぐに村田英雄先生を訪ねて河内音頭版『王将』の許可を頂きに伺いました。有り難い事に快諾して下さり、お稽古をお願いしたところ「あなたは、ご自身で台本も節付もお演りになるのだから、ご自由にどうぞ」と、LP盤『村田英雄浪曲特選集』を託して下さったのです。帰り際「私も若い頃、演りたいネタが有れば、あなたの様に諸先輩のところへ挨拶に出掛けて行ったものです。懐かしい。頑張りなさい」と激励を賜った次第です。当日の控室には、先生から驚く様な楽屋見舞
いが届いていました。それから数年出演した『将棋まつり』、盆踊りでも頻繁に掛けていた大切な外題。今夜は10数年振りに口演。因みに、河内音頭取りで先生の台本のまま『王将』を歌う人は沢山いますが、誰一人として許諾を得ていない事に、河内音頭は素人芸だと揶揄される理由だと感じるので有ります。



二席目「阪神タイガース伝~中埜社長と吉田監督」
三席目「祐天吉松~出会いの簪」※ネタ下ろし



控えに戻って衣装を脱ぐ。1階 展示室へ下りて、ご来場の皆さんと歓談。サインを記しての記念撮影。