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10月25日金曜日~その2



16時、失礼する。車に乗り込み、吉良町萩原大道通へ走る。15分程で旧糟谷邸内文化施設 尾崎士郎記念館に到着。受付を覗くと、台風接近で来場者は皆無と想定したのか…管理人とおぼしき方が掃除機をかけて居られる。「遠い所から来たので見せて頂きたいのですが」と声を掛けるや、受付終了時間前である事に気がつかれた様子で、直ぐにドアが開く。代表作『人生劇場』を始めとした数々の資料に見入っていると、先程の方が傍らに来られて「先生はですねぇ」と、マンツーマンで解説を下さる。「はい…はぁ」と拝聴していると、少年時代は虐めの対象となり、其の相手が意外な人だったと仰る。展示が気になりつつ「誰です?」の問いに、今東光の名前が挙がったのでビックリ。「東光和尚が住職を務めた天台院の近くで少年時代を過ごしました。私は大阪府八尾市出身です」と申し上げ、少なからず縁を感じた次第なり。後にお二人が文壇で仲が良かった理由は其の辺りに由来するのでしょう。



(写真)やはり、足を運ぶと収穫があるものです。



『小説 國技館』『相撲を見る眼』と云う著書を読みますと、如何に大相撲への造詣が深いのかが解る。横綱審議委員に相応しい尾崎士郎の遺徳を偲びて、次の訪問先にと急ぐ。