今、ちまたではボジョレヌーボーがたくさん並んでいます。そんなさなか、熟成肉ならぬ熟成魚が本日より売り出されようとしています。なぜ、熟成ブームとはいえ魚にまでそんな必要があるのでしょう(私の個人意見)。魚には〆た後、種類によって旨み成分であるグルタミン酸とイノシン酸のピークの交わる時間(美味しい時)がちゃんとあることは職人ならば誰でも知っていて、熟成とは言わないだけなのです。さて、次はなんの熟成が登場するのかな。

 

腐っても鯛」という言葉がありますが、全く違う意味で江戸時代の献立に「腐り鯛」という項目があります。まさにこれは腐った鯛のことではなく、「熟成された鯛」のことで、当時より職人さんは期を見計らってお客様にお出ししていたことが分かります。昔の人はすごいなっ。