鮎の美味しい季節となりました。巷では「小鮎」、「稚アユ」、「若鮎」なる言葉があちこちで見られるようになりましたが、その違いが皆さんハッキリしないようです。

 私見で恐縮なのですが、「小鮎」も「稚鮎」も10cmぐらいまでの鮎で、前者は海と遮断された湖(琵琶湖など)で成魚でも大きくならないもの(幼魚含む)。そして、後者は「春の稚魚」といわれるように、3月頃川を上りはじめる小さな鮎を指すのではと思っています。また、夏の和菓子屋さんで初夏の「若鮎」という看板をよく見られると思いますが、それはちょうど今頃の若くて勢いのある鮎の意で、塩焼きに適したサイズ(15cm以上)を言うのではないかと自分の中で理解して仕入れをしています。