水菓子・水物

テーマ:



 「水菓子」「水物」という言葉を私たちはよく献立の最後に書きます。大辞泉によると、「水、酒などの飲み物」、「水を多く含んだ食べ物」または「果物」とありますが、江戸時代では「果物」に対しての呼称だったようです。もっとさかのぼれば本来「菓子」は「果物」を意味していましたが、その後の間食の菓子(せんべいやまんじゅう等)と区別するために「水菓子」となったともいわれます。ですから、私たち和食の古い職人の「水菓子」の献立は主に「フルーツ」と考えていただいて結構です。しかし、最近の若い方たちは「水羊羹」「ババロア」「ゼリー」などの水分の多そうなデザートをさすことが多いのですが、現在ではこれも間違いではありません。

*当店では美しい女性の笑顔とともに最後のお料理の締めとさせていただきます。