桜花は遅れて咲くなり~水度(みと)神社☆京都日帰り神社紀行 | 神様が呼ぶ方へ☆きくれいの神社紀行

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こんにちは、紀行作家の保志喜久鈴(ほしきくれい)です。居住地の京都を中心に日本全国の神社や神様を勉強しながら参拝記録を
書き綴っています。

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水度(みと)神社☆京都日帰り神社紀行

《桜花は遅れて咲くなり》

 

平成31年4月16日(火)午後12時。
JR城陽駅で連れと待ち合わせ。

 

目的の珈琲処に向かう前に
近くの神社で昼食を採るのだとか。

 

四席だけの自家焙煎のお店で
軽食は出さないらしいのです。

 


コンビニなどに寄り道しながら
駅を出て30分でようやく参道へ。
車道なので脇の木道を通ります。

 

両側は楠などの並木が続きますが
排気ガスの為か元気がなさそうです。

 

車道が左にそれ鳥居の扁額には

水度(みと)神社とあります。

 


由緒書によれば
奈良時代創建の古い神社で
この地域の産土神とあります。

 

ご祭神は
天照皇大御神(=あまてらす)
高御産霊(たかみむすび)神
少童豊玉姫(わだつみとよたまひめ)命

 

高御産霊神は造化三神の一柱。
豊玉姫命は“山彦様”の妻
初代神武天皇の祖母に当たるお方。

 

神社巡りを始めて3年目。
ご祭神の御名を見ただけで

期待が膨らむ程になっているのです。

 

予期せぬ参拝とはいえ

緩やかな石段をたどれば
やはりゾクゾクしてきます。

 


一行は一目散に休憩所へ。

 

“花より団子”と真逆の私は
先にお詣りせずにいられません。
ところが本殿は改修中で覆いの中。

 

“一間社流造”

 

と先程書いてありましたから
どんな姿か見当はつくのですが。

 

成長と言えばそれまでですが
マニアックな“偏執”の域に
近付いたのかもしれません。

 


倉庫の様な仮殿で手を合わせた後
隣の摂社はまたしても春日社です。

 

まだ来ないのか?と風が吹きます。
“来月には必ず”とついに約束します。

 

拝殿の山側には3つの摂社が並び
真ん中に大神宮社が建ちます。

伊勢神宮を思わせる名前ですが、

 

水度神社がこの地に遷るまでは
背後の大神宮山(だいじやま)にあったといいます。

 

古い社殿地をお詣りする

遥拝所の様なものでしょうか。

 


参道を少し降りて稲荷社の隣には
水戸丸大明神水戸永大明神など

小さな祠が立ち並んでいます。

 

水度(水戸・水処)とは
“水の侵しやすい処”
を意味するとか。

 

稲作に欠かせないけれど
大水になると被害は大きい。
水との付き合いの苦心を想います。

 


一人ですっかり堪能してから
休憩所でパンを齧りつつ
談笑の輪に加わります。

 

お詣りもしないで勿体ない事を。

 

そう想いながらも新米マニアは
もちろん口をつぐんでいます。

 

『あっ!桜!』

 

珈琲処に向かう際
ひとりが声をあげます。

 

半ば散りかけた桜の幹に
一塊だけ花が残っています。

 

栄養の届き方が違うのでしょうか?
日当たりの加減でしょうか?
或いは単なる気まぐれ桜?

 

一瞥するだけでさっさと
参道を下る一行を尻目に、

 

遅れて咲くマイペースな花を
スマホでどう撮るべきか。

 

私はいつまでも
迷っているのでした。

 

 

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※水渡神社(京都府観光ガイドHPより)
https://www.kyoto-kankou.or.jp/info_search/?id=373&r=1556846296.9056

 

※ご参考
宇治の神様バラエティー(番外編)☆御祭神が眠る墓
https://ameblo.jp/kikurei-jinjakikou/entry-12440768704.html