新宮で言忘れ・旧宮の微笑み☆鈍行熊野詣は3分の2~最終回・熊野速玉大社・神倉神社 | 神様が呼ぶ方へ☆きくれいの神社紀行

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こんにちは、紀行作家の保志喜久鈴(ほしきくれい)です。居住地の京都を中心に日本全国の神社や神様を勉強しながら参拝記録を
書き綴っています。

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熊野速玉大社・神倉神社☆鈍行熊野詣は3分の2・最終回
《新宮で言忘れ・旧宮の微笑み》

 

平成30年3月4日(日)朝。

新宮城跡から10分程歩いて
熊野速玉神社の鳥居前まで来ました。

 

杜へと続く参道は
吸い込まれる様な心地です。

 

 

神門の先、南北に広がる境内に
一直線に伸びる瑞垣は圧巻です。

全長100㍍以上はあるでしょうか。

 

その向こうに見え隠れする大小5つの
社殿に十二柱の熊野の神々が
鎮座しているのです。

 


さすがに熊野三山の一社。
まだ九時前でも参拝者は多く
拝殿ではご祈祷も始まっています。

 

代表の方が神前に進み出て
玉串を献じて柏手を打ちます。

 

『旅先の神社は地元の人と行け』

 

ある本の一節をふと思い出したので
私も一緒に手を叩きこうべを垂れますが、

 

タイミングばかり気にしていたら
肝心のお祈りを忘れてしまいます。

 


拝殿から振り返ると
屏風を形取った石碑があって、

 

熊野三山に御幸した皇族方の御名と
参詣した回数が刻まれています。

 

「宇多上皇 一度 延喜七年」

 

に始まって総勢23方が合計141回。

いちばん多く訪れたのは
後白河上皇の33回。

 

京から往復1ヶ月として
3年近くの間は旅の途上にあった計算。

 

18きっぷで一泊二日の行程など
遠く及ばないスケールなのです。

しかも熊野本宮大社を訪れないなんて
歴代の天皇上皇に叱られそうです。

 


最後に目指すのは
先輩オススメの神倉神社

熊野速玉大社の摂社で1㌔南にあり
神倉山の巨石・ゴトビキ岩が御神体。

 

熊野の神様が一番最初に
降臨された聖地
なんだとか。

なので、

 

・神倉神社=旧宮
・速玉大社=新宮

 

と呼ばれるんだとか。

 

(熊野速玉神社HPより)


毎年2月6日の奇祭・御燈祭では
御神火の松明を掲げた男衆が
石段を駆け下りるといいます。

 

徐福さんを今もなお
大切にするお土地柄です。

 

地元の神様とあれば
新宮の男衆の熱気であふれる
勇壮なお祭りになるのでしょう。

 

(熊野速玉神社HPより)

 

歩いて10分程で到着。
小ぶりな境内奥の鳥居の先に
石段が延々と続くのを仰ぎ見ます。

 

鳥居前には大ぶりな賽銭箱。
上まで辿りつけない参拝者には
ここが遥拜所代わりになるのです。

 

源頼朝が寄進したという石段は
自然石で組まれており
野趣に溢れています。

 

しかし、あまりに急峻。

ここを駆け下りるなんて
お祭りとはいえ無茶が過ぎます。

 


数段先に手をつきながら
四ツ足になって昇るご年配の御主人。

 

奥様は断念されたらしく麓の鳥居から
心配そうに見守っています。

 

かくいう私も5分も経たないうちに
一息入れざるを得なくなりました。

 


男女の小さいお子さんを連れて
ご夫婦が降りてきます。

 

軽装で身軽な足取り、
きっと地元の方なのでしょう。

 

すれ違いざま、

“結構キツイですね”

と思わず弱音を吐く私。

 

『これがいいんですよ』

 

御主人がニッコリ微笑みました。

 

(鈍行熊野詣は3分の2☆おわり)

 

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※熊野速玉大社HP
http://kumanohayatama.jp/

 

※神倉神社(熊野速玉大社HPより)
http://kumanohayatama.jp/?page_id=18

 


※鈍行熊野詣は3分の2☆まとめ

その①那智駅まで
https://ameblo.jp/kikurei-jinjakikou/entry-12443897844.html

 

その②熊野那智大社・飛瀧神社
https://ameblo.jp/kikurei-jinjakikou/entry-12444127269.html

 

その③阿須賀神社ほか
https://ameblo.jp/kikurei-jinjakikou/entry-12444657867.html

 

最終回(今回)