1年で一番緊張する農作業が終わった。
冷たい水に浸けていた630gの種籾。
13日間じわじわ水を吸って、70gほど重たくなった。
午前中に作った苗床にパラパラと降ろしていく。
私も軽やかな足取りで降ろしていく。
まばらなところには、2回目3回目の歩行の時に蒔き足す。
覆土の代わりに、燻炭を厚く撒く。
燻炭が泥になじむように、コテで押える。
鳥が入らないように、網を張る。
1年に1回しか使わない「苗代ゴテ」を良く洗って片付ける。
あとは、芽が出そろうことを祈るのみ。
種籾蒔きは、1年で一番緊張する作業だが、1年で一番好きな作業だ。
今年もいくつか反省点があったが、
それを改善できるのは1年後だ。
「早く、種籾が蒔きたい。」
今思うことはそれだけだ。