第6章 審判団
審判団は下記の審判員により構成される。審判員はあらゆる方面から中立公正な立場でなければならない。
1.審判構成
①立会人(レフェリー):試合場内で試合を管理する。
②主審:観客全員
③副審:試合場外で試合を管理、立会人(レフェリー)のブラインドサポートを行い、補佐する。また試合場の外で試合を採点する。
・試合中に立会人(レフェリー)が事故に遭遇した場合は、直ちに他の審判員が交代し立会人(レフェリー)を務める。
・試合中、立会人(レフェリー)の裁定に異議がある場合は試合を中断し、審判団で協議を行い、協議内容を観客に伝え、試合を続行、中断、終了する権限を持つ。
2.立会人(レフェリー)
試合を管理、指揮、命令する全権を持つ。
試合開始時には選手を試合場中央に呼び、試合が敬天愛人競技規則に則って行われること、特に注意すべき反則事項を簡潔に説明したのち、両者を俵まで離し、タイムキーパーに試合開始の合図を告げる。
3.主審(観客全員)
観客全員が主審となり、「強い」「面白い」「かっこいい」「子供に見せたい」という主観で配布しているパンフレットの表と裏の紅白の色を翳しどちらかの選手を支持する。翳さなければ引き分けの意思表示とする。明らかに過半数の支持を受けた選手が勝利。その際の合図は立会人が行う。判定になった場合、主審、副審の順で判定を取る。
4.副審
副審は立会人(レフェリー)と共同し、試合を指揮、管理する。また、立会人(レフェリー)の死角での攻防に指示を与える。必要に応じて試合場に上がることが出来る。
選手が場外転落した際は、速やかに2人をブレイクさせ、戦意喪失、意識喪失の状態にないか確認を行い、その状態にある場合、主審に通達し試合を終了させる。
5.合図
試合中において主審は下記の合図(コール)を日本語で発し、指示、命令を行う。
合図に対し選手は速やかにその指示に従うものとする。
・「はじめ」 (Fight) 試合開始、または再開する場合。
・「待て」(Stop) 試合を中断する場合。攻防を終了させ、ブレイクさせる場合、反則やアクシデントにより、攻防を中断させる必要がある場合。
・「時間止めます」(Time Stop)転落、道着を整える、道着を脱ぐ、反則によるダメージの回復など大幅に時間を経過する場合、試合時間を止め速やかに対応する。
・「そのまま」(Don’t Move)攻防の状態を維持したまま試合を中断させる場合。攻防の途中で競技装具を整え、選手の状態を確認する必要がある場合。
・「それまで」(Finish)攻撃を中断、終了させる場合。主に試合時間終了時。
・「一本」(Knock Out,Tap Out,Fall Out) レフェリーストップと判断した場合、関節技、絞め技によるギブアップの意思表示を確認した場合。累積3回の転落をした場合。戦意喪失、意識喪失を確認した場合。
・「転落」(Down fall)一方の選手が闘技場下に転落した場合。
・「同体」(Together)両方の選手が闘技場下に転落した場合。
・「有効」両方の選手が闘技場下に転落したものの、一方的な押し出しで両者が転落した場合。
・「有効打」ダメージがある打撃が決まり動きが止まった場合。
・「上段突き」顔面への的確な上段突きを寸止めした場合。
・「投げ」ダメージがあると認められる投げや明確に優位なポジションを取る投げが決まった場合。
・「下段突き」的確な下段突きをグランド状態の顔面に寸止めした場合。
・「教育的指導」消極的な姿勢など軽微な反則行為があった場合。
・「指導」教育的指導を受けた後、再度反則行為などがあった場合など。
・「注意」(Caution) 指導を受けた後、再度反則行為などがあった場合など。
・「警告」(Reprimand)注意を受け後、再度反則行為などがあった場合など。
・「失格」(Disqualification)警告後を受けた後、再度反則行為などがあった場合など、同時に失格負けとなる。