11月8日(日)午前 (鹿児島)
数々の伝説を残し、歴史を大きく動かした薩摩が誇る必殺剣。
本家「一の太刀を疑わず、二の太刀要らず」の示現(自顕)流を体験させていただきました。
中学時代の柔道部の顧問が示現流をやっていたり、極真の大会で示現流の演武があったり、鹿児島に住んでいるとあちらこちらから示現流の名前がでてきます。
でも実際に体験するのは今回が初めて。
先日の試合に負けてなんとか自分の殻を破りたい僕は高校の先輩の「一緒に練習しませんか?」という誘いに飛びつきました。
練習場となる島津家のお墓の前は凛とした空気が漂っていました。
先生方から剣の手ほどきを受け、自分のすべてをぶつけるかのような気迫とともに全身全霊をこめて剣を打ち込みます。
感動でした。
僕はどんな相手、どんな状況でも一撃必殺で倒すという空手の理念を総合格闘技の限られたルールの中で実践しようと修行に励んでいます。
それにはパワーやスピード、テクニック、スタミナというようなものを遥かに超越した精神性が必要だと思っています。
身体を動かすのは脳、脳を動かすのは心。
その心に触れられたような気がします。
平和ボケした僕らには示現流の気合は気がふれたのではないかと思うほど常軌を逸して思えます。
でも合戦では鉄砲の弾や矢が飛び交う中、刀を持った多くの人間と命を賭けて闘います。
国のために、家族のために、友のために、自分のために。
そんな中では常軌を逸した気迫こそが一番の武器になるのでしょう。
先人達がそんな風に闘ってきたのだと思うとアツいものがこみ上げてきました。
この平和な現代に人を殺す技は必要ありません。
でもその平和を得るために闘った先人達の想いや心はしっかりと受け継がないといけないと思いました。
僕なりに受けとめ、格闘家として、人間として今後に活かしていきたいです。
また単純に、大きな声を出し全力で剣を振るうというのはとても気持ちがよく教育としても、心身修養としても、ストレス解消としてもぜひ薦めたいです。
今度皆さんに呼びかけて一緒に体験練習会をやりたいと思います。
この薩摩の誇れる文化を発信していきたいと思いました。
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