クララの卒業試験 2、クララの欲望 | クララの思うところ

クララの思うところ

ブログタイトル変えました。
旧タイトル「30女の思うところ」

元ニート、社会不適応者なクララが、

スピリチュアル、AC、発達障害などについて書いてます。
自分大嫌いだった私が、少しずつ自分らしく生きる記録。

※ペタ、いいね、は基本しません。

カイエンヌのフラワーエッセンスを飲み始めて、


クララに出て来たもの、それは「欲望」だった。



クララは思った。



「お金が欲しい」と。




これがどんなどんなにすごいことか、わかる人はいないだろう。


クララが「お金が欲しい」と言った。


クララは何かを欲しがることなんてできなかった。


お金に限らず、仕事、恋人、服やアクセサリー、誰もが欲しがりそうなものを「欲しい」と言えなかった。



自分に素敵なものを得る価値がないと思っていたから。


そして、欲しいと思ってしまうと、「手に入らない」悲しさを思い出してしまうから。




だから、「欲しい」と言えることは、クララにはすごいことなのだ。


なんで「欲しい」と言えるようになったのか?

自分にその資格ができたと思っているわけではない。

運動したら落ち込まなくなったように、

そこに根拠はないのだ。




しかし、欲しいといったって手に入るわけでもなく、


クララはイライラし始めた。



クララは、アンネローゼ嬢、エイミーという2人の女性と働いている。

この2人は正社員だ。


私より給料が年収で100万は軽く多い。


でも、仕事はいっしょ。


むしろ、私の方がキャリアが長いので、クレーム処理や、あたらしい運用の打ち合わせなど、私が表に立つ場面も多い。


でも給料は違う。


なのに彼女たちは、毎日のように文句を言う。

給与が少ないとか、数百円の商品でも高くて買えないとか。

大好きなのはポイントカードの5倍デー。


自然食品屋で食品を買う私に「いいね~セレブで」と悪気なく言うこともある。



「お金の不安」で言いたかったのは、本当はこれ。



同じ仕事なのに、なんで私だけ??


むしろ私の方が大変なことだってあるのに。



なんで、なんで、なんで、なんで…………



ただの嫉妬、逆恨みである。


わかっていても止められない。




今までは、彼女たちは素晴らしい存在で、

私は、ダメな人間なんだから、

会社に置いてもらえるだけで感謝すべき存在であり、

給与が違うのは、ごくごく当然のことと思っていたのである。



でも、今はむかつく。


私だってお金が欲しい。


貯金というものをしてみたい。


リサイクルショップ以外で服を買いたい。


一つくらいアクセサリーを持ってみたい。


毎日同じ靴とバッグをやめたい。


旅行だってもう何年も行ってない。


なんで私だけ。



ここまで強く思うには理由がある。




実は、私は正社員への推薦の可能性があった。



もし、それが叶えば、クララは人生で初めて「人並みの給与」を手にすることになる。


今まで体験したことのない世界。



それが叶うかは微妙なところだった。


部長と経営者が変わり、会社からは、「経営の厳しさ」を再三にわたって言われていた。


別の部署では、正社員をゆくゆくは嘱託にする話も進んでいるという。



クララの中で、


「正社員になりたい」という気持ちと


「正社員にはなれないんじゃないか」って気持ちと


「正社員になってやっていけるのか?」って不安が渦巻いていた。


それでもとにかくお金が欲しくてたまらいクララは、
とりあえず、経営のおもわしくなさを理由に正社員の話を見送ろうとされたら、

他の2人と同一労働であることを理由に、ごねるつもりでいた。



社員の「お金がない」愚痴を複雑な気持ちで聞きながら、


クララは1人、胸の奥にどす黒い炎を抱えていた。




しかし、クララのそんな思いが吹き飛ぶような、すさまじい事件が起こるのである。


続く。