脳梗塞｡｡｡
脳の血管が詰まる ことで
脳細胞の一部が壊れるばかりでなく、
周辺の 細胞にも
炎症が広がることで
言語障害など
後遺症 が残ることが多く
人生が180度変わってしまう･･･
そんな病気です。
うちの親父も
定年退職後まもなく
この病気を患って
一度目は
それなりに復帰できたけど、
二度目に発症した時は
社会的な復帰が難しかったなぁ･･･
当時に比べ現在は
治療方法も進歩し、
t-PA治療 という方法で
巧いこと治療を受けられれば
驚くほど後遺症もなく
何事もなかったかのように
社会復帰できる方も多くなりました。
知ってらっしゃいますでしょうか？？？
t-PA治療。
脳の血管が詰まって
時間が経てば経つほど
詰まった所より先には
血液が流れていきませんから
脳の細胞は死んでいきます｡｡｡
脳の細胞が死ぬと
周りの細胞にも炎症を起こす物質が
どんどん出てくるので
詰まった所の周りの
健康だった細胞も
次々に死んでいっちゃう｡｡｡
こうやって
脳の細胞がどんどん死んでしまう
負の連鎖が起こっていきます｡｡｡
脳の血管が詰まって
最初に細胞が死に始める前に
t-PA という薬で
血管の中に詰まった
血液の塊を溶かしてあげて
血流を再開することができれば
ほとんど後遺症もなく
社会復帰できるという寸法です。
その t-PA というのは
tissue-plasminogen activator、
日本語に訳すと
組織プラスミノゲン活性化因子 と言い、
脳の血管に詰まった
血栓を溶かす 作用があります。
この t-PA を
発症後4時間半以内 に開始しないとイケマセン。
4時間半より
時間が経過してしまうと
その効果は望めないことが多い･･･
病院での
事前検査なんかも考えれば
発症後3時間半以内 に
病院に到着 せんとイケンなります｡｡｡
ワシの住んどる
広島市のような所であれば
この 時間制限 も
なんとかクリアできそうですが、
都市部じゃなかったり
独りでおる時に発症して
発見されるんが遅れてしまうと
この時間制限に
間に合わんことも多く
せっかくの
非常に有効性の高い治療が
受けられないという問題もあるのです。
現在、
全国に 432件 の
実施医療機関があり、
ひと昔前に比べれば
割と全国各地で治療を受けられますが、
実際には
脳梗塞患者さんの ごくわずか しか
受けていないのが実際です｡｡｡
脳梗塞患者さんの5%という見積もりが出てます｡｡｡
一応、
t-PA治療の実施医療機関を
検索できる所があるんで載せときますね。
t-PA実施医療機関検索
ここで
全国各地の実施医療機関を検索できます。
実際の場面では
おそらく救急車を呼んで
救急隊員が
脳梗塞が疑われ
実施の可能性が考えられれば
速やかに
搬送してくれることになると思いますが｡｡｡
そんな
脳梗塞の治療 に
このたび、
新しい希望 が
見えることになるかもしれません。
それが
歯の細胞 から取り出した
歯髄幹細胞 が
数日後 での投与でも
後遺症を抑える 効果が期待できそう♪
ということ。
マウスでの実験では
想定した結果が出ているそうで
2018年度中に
臨床試験を開始する計画じゃそうで。
人間でも
効果があるかないかを
これから確かめていって
商品化されるとしても
早くてあと5年くらいかかるかもしれません。
ですが
この薬の開発が成功すれば
これからの医療が
けっこう大きく変わるような話。
はり・きゅう でも
脳梗塞の後遺症 の治療に
携わらさせていただくことって
けっこう多いです。
半身不随になって
硬くなった身体を緩めたり
伴って出てくる痛みを
改善したりすることができますが、
なかなか
根本的な解決にはつながらない･･･
治療すれば
楽にはなってもらえるんで
ある程度の効果は
確かにあるんですがね｡｡｡
そもそも
後遺症の程度を軽ぅできれば
ワシらの
関わり方も変わってくるし、
何より
患者さんとなられる方の生活の質が
ずいぶんと変わってきますからね。
早く
実用化されんもんかなぁ･･･
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