学校に
教師に
何を求めているのだろう
教師の役割って何だろう
…の話の続きですけどね
昔
保護者の方に
こんなご注文をいただきました
「子どもたちに
箸の持ち方を教えてもらえますか」
最近、
箸が上手に持てない子が多いことを
憂いてのことでした
熱心なお気持ちからのお願いですし
全く持って
同感なのですが…
丁重にお断りしました
鉛筆の持ち方なら教えていますよ
持ち方がよくないと
正しく文字が書きづらかったり
書くスピードが遅くなったり
疲れやすくなって
ノートをとるのがイヤになったりと
学習に支障が出ることもありますから
とはいえ
一度や二度教えたところで
定着などしないですよね
毎日毎時間チェックする?
授業が進みません
箸もしかりです
一人ひとり個別に指導する?
…私の給食を食べる時間がなくなりまする
箸にしても鉛筆にしても
就学以前に
すでに持ち方が身についてしまっていますから
何事も初めが肝心
修正することの方が難しい
私の場合は、
母に箸の持ち方を厳しく躾けられ
輪ゴムで
箸に指をくくり付けられた状態で
食事をしていました
昔は
今のように便利な持ち方キットなんて
ありませんでしたからね
お蔭で
猫ちゃん並みに?
魚をむしるのが上手になりましたが
家庭でやれることはご家庭で
学校でやれることは学校で
家庭と学校、
協力できることは協力してやれるとよいのですが
一時期、
本来家庭で行うことまで学校に求める
学校に過度に期待する
という時代があったように思います
家庭でできていないことがある場合
学校で何とかしてあげたい
という教師心も相まって
学校で抱え込むことも起きやすい
「千田先生は熱心なので、ぜひ箸の持ち方も…」
という「よいしょ」をされたのもあり
何でも
頼まれると「ハイ」
と応えてしまいがちな私なので
つい
「分かりました」
と言ってしまいそうでしたが
この時は、ちゃんとお断りできた!…
指先の繊細さが求められる
素晴らしき箸文化
大切にしていけたらいいですね~
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