大きい家と

小さい家。

大きい家に住む人は、
豊かな人でしょうか?

大きい家のせいで、暮らしは豊かでなくなるという事もあるかもしれませんね。

小さい家のおかげで豊かに暮らせる理由がたくさんあります。



 私たち田舎に住む人が

小さいと思っている家は

土地が高い都市に住む人から見たら、

まあまあ大きい家かも。



 私たち田舎に住む人が

ちょうどいいと思っている家は

土地が高い都市に住む人から見たら、

超大きい家かもしれません。

 

 



 私たち田舎に住む人が

土地が高い都市に住む人と比べて、

平均所得はとても少ないのに、

 



土地の代金と、

土地に掛かる税金以外の部分は

私たち田舎に住む人の方が高くかかる事に。。

 

 



 住宅の建設時に掛かる建設費用と税金はもちろん小さい家の方が安い。

さらには、後から掛かる住宅の固定資産税、

住宅の維持管理や修繕費用、

冷暖房費、解体費用など、

全て小さい家の方が安くなります。

 

もちろん掃除をする箇所も大きい方が増えますよね。

おっと、あなたはまだ家を建ていないなら、

 

小さい家にできるチャンスがありますね!

大きい家に住む人のジェラシーを避けるために、

続きはメルマガで話しましょうか。



小さくて豊かに暮らせる家のポイントや
お金以外のメリットについて。

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と、ここまでがinstagramでの

問題提起です。

 

その続き、

メルマガでお伝えしたものを

ブログに転載します。

 

 

大きい家と小さい家。

 

大きい家は豊かさの

象徴なのでしょうか。

 

大きい家はお金が掛かる。

なに当たり前の事言ってんだと

思われるかもしれませんが、

 

たとえば新築時の本体工事費が

 

・30坪2600万円

・50坪4000万円

 

この2つの注文住宅、

広さや部屋数以外の要素が

全て同じだったとします。

(価格は、あくまで例えばの話です)

 

50坪の方が1400万円高いですが、

 

50坪の家で暮らすのと、

30坪の家で暮らすための差額は

 

1400万円だけでは済みません。

 

例えば、同じ断熱性能(外皮性能)

であるなら、50坪の住宅の方は

家全体を暖めるための暖房費が

30坪と比較して、1.5倍程度は

多く掛かってしまう。

 

それを維持するために

必要な設備容量、

冷暖房器具の大きさや

設置台数も多くなります。

換気システム等も、機種によっては

30坪なら本体1台で済むのに

50坪なら2台必要になるという場合も。

 

照明器具の設置台数もそうですし、

トイレが増えればトイレも。

 

建築時に設置する設備容量の差額は

2600万円とか4000万円という建築費用の中に

折り込まれるのですが、

 

生涯にわたって

修理や更新が必要になりますので、

生涯の設備費用は、新築工事時点の

設備価格の数倍は掛かる事を

意識しないといけません。

 

高額な設備を入れるよりも、

設備が少なく済むようにする事に

お金を掛けた方が良いと

私が口酸っぱく言っているのと

同じ理由です。

 

内・外装の維持改修費用もそう。

生涯を通してお金を掛かりにくく

するのはもちろんの事ですが、

同じ仕様の住宅を比べると、

50坪の家は30坪の家は1.5倍は

内外装のメンテナンスや

改修費用が掛かる。

 

建物の固定資産税も、

50坪の家の方は30坪と比較して

1.5倍程度になると見込まれます。

 

ちょっと怖い話を。

 

 

上記までは全て同じ仕様での話。

 

家を大きくすれば

建築費は高くなるけど

どうしても大きくしたい。

でも予算は少ないからと、

仕様を落としてしまったら。。

 

断熱に関する仕様を削ったら

生涯に掛かる暖房費や

暖房設備の更新費が

大きさからの差から出る

1.5倍では当然留まらず

3倍~5倍になるというのは

普通に考えられます。

 

耐久性に関する仕様を削ったら

生涯に掛かる修繕費や改修費が

2~3倍になるかもしれません。

 

構造計算(許容応力度計算)

された耐震等級3なら

生涯の間、地震で大きく壊れる

リスクは限りなく0に近いのに、

 

構造計算費用や耐震性能に

関する仕様を削ったら、

不安のため地震保険に加入し、

その生涯費用が200万円に

なるかもしれません。

 

 

インスタでの投稿に引き続き

お金の話から始まりましたが、

 

 

やはり、お金の話から

せざるを得ない。

 

 

 

 

なぜなら、

【大都市】と【地方】を比較すると

 

明らかに【地方】の方が

平均所得が少なく

生涯で自由に出来るお金が

少ないはずなのに、

 

【地方】の方が大きく、

生涯にお金が掛かり続ける家を

建てているから。

 

だって土地安いじゃんって

思うかもしれませんが、

 

後から掛かる費用は

土地の固定資産税以外すべて

 

大きく建てたら、建てた分、

地方の方がお金掛かるんですよ。

 

最初に掛かる費用のうち、

土地の値段は当然の事ですが

建築工事費も

大都市より地方の方が

安い事が多いから

つい大きく建てがちなんですけど。

 

 

さらに、寒~い僕らの地域と

大都市が集中している6地域、

同じ仕様にすると、

生涯暖房費や暖房設備更新費用は

2倍程度、私達の方が多く

掛かってしまいます。

 

私たちは大都市より

家を大きくするどころか

むしろ小さくしてでも、

生涯費用を抑える事に

注力すべきレベルです。

 

 

【小さい家=狭い家】

ではありませんし、

 

【大きい家=ゆとりのある家】

でもありません。

 

小さくても広く暮らすポイントは

たくさん存在します。

 

建築家・飯塚豊氏は、その著書「間取りの方程式」の中で

 

25坪が、4人家族でギリギリ住める広さ。

(2~3人なら余裕あり)

居住者が1人増えれば5坪を加算。

 

という内容を書かれています。

 

5人なら30坪、6人なら35坪という事です。

 

MAX人数の時のギリギリを攻めても

生涯の間ずっと、そのMAX人数が続くというわけではない。

 

5人家族で30坪は

最終的には夫婦2人で30坪というゆとりのある広さに。

もちろん時々、息子家族、娘家族が泊まりに来ても困らない。

 

次回は、

小さい家で広く暮らすための

設計のポイント、

 

小さい家のお金以外の魅力を

お伝えしていきたいと思います。

 

最後に、

 

以前、プロ向けの専門誌、

「建築知識」2019年1月号では、

【今どき間取りの新常識】

という特集が組まれていた際に、

 

そのトップに紹介する

今どき新潮流として

『幸せの小さな家』が

紹介されていました。

その漫画が秀逸だったので

紹介します。