が、、、撮影してくれたおじいさんはかなりの高齢。
耳もほとんど聞こえてない様子。
「じっとして。」「わらったらあかん」「何もおもしろない。ふざけたらあかん」と3歳のてんまに四苦八苦。
そのうち、手が震えてきて、カメラを持つ手を胸に当て「は～、は～っ」と苦しそうに呼吸しだす。
いや～、もし、これ今倒れたら私、救急車呼ぶ事になるよね？とかドキドキしながらなんとか終了。
と、思ったら「メガネがあかん。メガネはずして」と言われ、再度撮影。
この時点でてんまは、すでにめちゃ不機嫌。
笑ったら怒られる。こちらが言う話には何も答えない（多分、聞こえてない）。
おじいさんは相変わらず血圧が上がりながらも、なんとか撮影してもらえました。
「よっしゃ、できたで～」と言うおじいさん。
仕上がりはこちら。
ま、まさかの手ぶれです。
光も暗い。
てんまの目は寄ってる。
今までたくさんのてんまの写真を手にとって見て来たけど、私が見たてんまの写真の中で史上最高に、、、、いけてません（涙）
オーマイガーーーと思いながらも一生懸命やってくれてたのでなんとなく文句も言えず、震えるその手で領収書を書いてもらい、とぼとぼ帰って来ました。
てんまは「あのおじいさん、怖かったね～～」と言ってました（笑）
これでパスポート5年かあ。と思うとちょっとやるせなくて。
やっぱり自分で撮影しました。
カメラを向けるとどうしても笑ってしまうてんま。
「お口を閉じて」という産まれて初めての指示にとまどいながらもこの一枚にしました。
写真屋さんで撮ってもらったのより、いいですよね。うん。
でも一番てんまらしいのはこの日カメラを向けた一枚目。
パスポートに笑顔が使えたらこれにしただろうな。
ちなみに私もパスポート更新の時期だったので写真を自分で撮る事に。
（例のおじいさんに撮ってもらってたのですが、これまた「私、もう少し可愛くない？！」と笑えるくらいの写真でした～）
初め、セルフタイマーで撮影してたのだけど、最後にはてんまにシャッターを押してもらいました。
町のおじいさん。もしかしたらその時間だけ店番を頼まれたのかな？
あの日、血圧大丈夫だったかなと思いつつ、やっぱりこの仕事、いつまでもできるわけではないのだなあと感じた出来事でした。
石川ひろこ