スタジアム探訪記のストックもなくなったので、これまでに行ったことのあるスポーツ施設についてのレポートを今回からまとめていくことにします。

最初はわかさスタジアムです。正確には京都が最後につきます。西京極総合運動公園の中にあり、競技場や体育館、アイススケート場兼プールなど様々なスポーツ施設が集まった公園となっています。

公園としての歴史は1930年と古く、野球場も2年後にできました。京都のなかではトップレベルの球場となっています。

 

 

すでにこの公園内の施設として陸上競技場についてもレポートしているのでアクセスなどはそちらも参照してください。

 

 

 

なお、球場は阪急西京極駅から競技場に向かうといちばん手前にあります。競技場のメインスタンドに向かうことを考えると近いですね。

下の追補版でも書きましたが、西京極総合運動公園内のスポーツ施設全体で抱えている問題が施設の老朽化です。この球場も例外ではありません。ここ20年くらいでスコアボードや客席など小規模な改修が行われていますが、抜本的な改修は京都市の財政問題により難しくなっています。京都市においては現時点で下鳥羽や宝ヶ池といった人工芝球技場の芝の張替えのために個人が寄付したというくらい、動けない状況にあります。

 

 

京都府内においてプロ興行が可能といえる施設がないのも実情です。収容客数のこともあってか、この球場の使用頻度はかなり高く、大学や高校でも使用されています。他にもソフトボールでも年数回、かつては女子プロ野球でもホームグラウンドのひとつとして使われていました。短期間しか女子プロ野球は存在しませんでしたが、プロレベルではないにせよ、女性が野球をする環境を広げたこと、このスタジアムの改修に寄与したという点では存在意義があったのではないでしょうか。

外野はセンターまで117メートル、両翼100メートルとややセンターまでが狭いグラウンドとなっていて、20000人が収容可能となっています。内野席は改修によって、全部個席、外野は前列がベンチ、後ろが芝となっています。

プロ野球の本拠地になったことはありませんが、阪急(現オリックス)、松竹(大洋と合併、現横浜DeNA)の準本拠地となっていた時期もあります。京都に一定数、DeNAのファンがいるのは全身の流れを汲んでいることもあります。その松竹の本拠地は現存しない衣笠球場(今の立命館大学衣笠キャンパスあたり)を本拠地としていました。西京極駅に臨時改札口があるのも、プロ野球の試合が行われることを想定してつくられたみたいです。今やプロ興行が公園内でほとんどなくなったので、臨時改札口もしばらく空いているのを見てません。

2019年(だったと思う)にNPBの公式戦が久しぶりに組まれたんですが、2試合とも雨天中止となりました。

スコアボードは全面LEDとなっています。

 

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京都府内、最大級の野球場ということで、中心的な存在になっていますが、老朽化という課題にどう向き合っていくかですね。