スタジアム探訪記も10回目となりました。残すところ大阪編のみとなります。切りのいいところで西京極について書いていくことにします。

第1回国体の開催地として有名で、長きにわたってサンガのホームスタジアムでもありました。2019年にたけびしがネーミングライツを取得し「たけびしスタジアム京都」となりました。

 

 

競技場をはじめ周辺には野球場や体育館、補助競技場もある総合スポーツ公園といった場所となります。京都府内の競技場ではサンガスタジアムができるまでいちばん収容人数が多く、陸連後任の一種のスタジアムもここだけです。京都府内にサッカーの試合・練習ができる会場が少ないんですよね。

スタジアム内の構造としては広めのメインスタンドにバック、ゴール裏となっています。サンガのJリーグ昇格に合わせてバック・ゴール裏に椅子を設けたため見にくいです。映像サイドのゴール裏には座席の隙間から照明灯が出てくるので完全に遮られます。2万くらい入らないとそのエリアはさすがに埋まりません(笑)。

その他スクリーンは懐かしのドット。

 

現在は新たなものに変わっています。

 

 

サンガのホームスタジアムとしては突貫工事が酷い、全般的に老朽化が目立つ、陸スタのためピッチとの距離が遠いなど散々な批判を浴びてきました。何度もスタジアム計画が立っては消えという状態が続き、ようやく昨年解消されました。実は西京極を改修して座席を可動式にするとかいう案もあったそうです。そんなことしなくてよかったと思います。2002年のW杯の会場からも京都は落選しましたが、結果論正解でだだっ広いスタジアムにトラック、さらには会場を確保するためにアクセスの悪い立地など正直なところ負の遺産も多いという印象をもっています。

今後の可能性としてはサンガが2シーズン連続で開催なし。当初は年数回の使用とかいわれてましたが、たぶんないと思います。昨年はピッチ内の大改修があったので使えませんでしたが、今季も使用なしということで開催可能性が一気になくなりました。あるとすれば平日ミッドウィークの試合ということになりますかね。そもそもサンガスタジアムと比べたとき、京都市内にあるというメリット以外ないんです。京都駅からのアクセスなら劣りますからね。今後に関してはサンガ以外の試合で使われることになるでしょう。大学や関西リーグで使用頻度が上がると思います。なでしこリーグはチームがなくなったので空白エリアとなりますが(スペランツァは京都での開催権があればホームスタジアム確保がかなり楽になると思いますが)。

スタジアムのアクセスですが、阪急の西京極駅が最寄です。サンガの試合開催時は臨時改札が設けられていて便利。ただし、通常の改札から出た方がコンビニが使えるので便利です。アクセスも公園内を歩けばいいのでそんなにかかりません。というより目の前が公園ですが。メインスタンドは一周するので10分くらい見積もっておくべきかと。

 

 

サンガのホームスタジアムとしての役割が終わり、大学や関西リーグなどでの使用が中心になりそうです。その場合、メインスタンドで片づいてしまうので、劣悪なバック・ゴール裏を改修、もしくは縮小(市原臨海みたいな)というのもありかもしれません。大学サッカーだと万博を使うことが昨年多かったみたいですが、使用料金が高いので、こちらで試合が行われる回数が増えそうです。

とりあえず脱出できてよかったと思っています。昨年は補助競技場で観戦しましたが、今年は来ることがあるんでしょうか。