呼吸法には目的にあわせて、いろいろなやり方がありますが、体を元気にするために、気のエネルギーを増やす呼吸法として、吐ききる呼吸法があります。
吐き切る呼吸法は、息を口から吐きながら、体を前に少し曲げて、お腹を凹ませて息をできるだけ吐き出します。
息を吐き切った状態のまま、体をもとに戻すと、お腹が凹んだ状態になります。
しばらく止めた後、お腹を膨らませながら鼻から息をゆっくり吸いこんでいきます。
これを繰り返します。
注意点は、息を止めるときに、口や鼻を塞いだりして止めないこと。これをすると頭に血が上って頭痛になったり、血圧が上がるので、絶対にしないでください。
この呼吸法は、お腹を凹ませてお腹の筋肉で息を止めるため、口や喉を開いても息は入ってきません。
お腹を凹ませ、内臓を引き上げる感じで行うので、内蔵のマッサージにもなります。
呼吸のスピードはリズミカルに、例えば4秒で吐いて、4秒止めて、4秒で吸う。
など自分が息苦しくなく、5分くらい続けられるリズムでスタートしてください。
呼吸のリズムができたら、吐くときは体に溜まった邪気や悪いものがすべて出ていくとイメージし、吸うときは良いエネルギーが空気と一緒に入ってくると思って吸って下さい。